ダイエット奮闘記。2 ページ2
慌ててダッシュでお風呂場の方へ向かう。
なぜかオフィスには体重計があることを私は知っていた。
QuizKnockラボで使うことが想定されていたのだろうか。
その真意はもうこの際どうでもいい。
服の分を500g〜1kgくらい引くと前提して、私はそれにサッと飛び乗ってみた。
…?????
表示されたデジタルの数字を、私は3度見した。
目を擦って4度見、ぐっと目を瞑ってパッと開けて5度見。
その数字が変わることも、見間違いであることもなかった。
最後に体重計に乗った時から、4kgも増えている。
こうちゃんに指摘された時から嫌な予感しかしていなかったが、実際にリアルな数字を目の前にすると絶望を通り越してもはや笑いが込み上げてきた。
よく考えてみたら、こんな生活をしていてなぜ太らないと思ったのか?
運動もしない、好きなものを好きなだけ食べて、いつもお菓子を手放さない。
その結果がこれだ。
いや、笑ってる場合ではないのだ。
万が一伊沢さんの腕が折れて彼に愛想を尽かされたら、私はもう生きていけない。
ていうか折れなくても愛想を尽かされる可能性は十分ある。
普段から美意識の高い芸能人に囲まれている彼が、こんな何の取り柄もない、しかも太ってる女を好きでいてくれるわけがない。
私は体重計からゆっくりと降り、拳をグッと固める。
息を1回大きく吸い、心の中で誓いを立てた。
やりましょう、ダイエット!
目標は前と同じ体重、つまりマイナス4kg。
難しい目標ではない。
運動して、甘いものを我慢すれば大丈夫のはず。
自分の理想のスタイルを頭の中でイメージし、それに近づく努力をする覚悟を決めたのだった。
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作者名:Annie | 作者ホームページ:https://twitter.com/kmu_annie?s=09
作成日時:2020年9月22日 20時