Episode２９＋アニとのつながり＋ ページ30
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弟はあっけにとられている兄を残し、その場から早足に立ち去った。
『はぁ、さいあく』
短いため息とともに、吐き出される言葉。それは先ほどまでの状況に対してのことなのか、それとも無意識に出てしまったであろう口調に対してなのか。はたまた、お先真っ暗な自分の人生に対してなのか。...何にせよ、その言葉は重く低く、身体に響いた。
先ほどの男の言葉が耳に障った。アイドルを辞めることよりも嫌なくらい耳にこびりついて はなれない。頭を振ってどうにか、その声を掻き消そうとするも、幾重にも重なって脳内で何度もこだました。
(言われなくとも、わかっている)
少年は地面に転がっている小石を蹴り飛ばした。
" 俺の弟 "
生まれてからずっと、忘れたくても忘れられないほど、僕とアンタの間にはその代名詞がくっついてきたじゃないか。自覚？…そんなもん、あるに決まってる。だって、この自覚を捨てられたらどれだけラクだろうかっていつも考えるくらいには、癖のようにアンタのことを考えてしまう僕がいるから。
" 弟の評価が兄にも響く "
だから何。逆も然りだろう？ ……でも、きっとアンタの頭にはそんなものないんだよね。
僕がアンタに迷惑をかける、それしか…ないもんね。だから、【ゆうくん】に拘るんだよね。
『ねぇ……そんなに、【ゆうくん】がいいなら…早―――っ!?!?』
唐突に掛けられた声に、その人物の気配に、ぎょっとして息が詰まる。
「……Aくんや」
優しい。頬を撫でるような優しい声に、ヒュッと喉が鳴る。別に怖いものや恐れるべきものを見たわけでもないのに、背筋が凍った。
『れ、…零せんぱ―――』
振り返り際にみた声の主であろう人物の顔をみて、さらに固まる。きっと少年なりに後ろめたさや罪悪感があったのだろう。当の本人はものすごく優しい顔をして立っているのに、少年の瞳にはそうは映らなかった。
「その恰好で寒くはないのかえ？」
まだまだ春先だ。桜は散りそうで夏を迎える準備を始めてはいるものの、まだ少し肌寒い頃である。
『っい、いえ』
「そう畏まらんで良い。我輩たち、同じユニットの仲間じゃろう？」
『……はい、そうですね。先輩』
「？ そういえば、珍しく薫くんが練習に参加しにきてのう。何やらAくんを探しておったわい」
直球ではないにしろ、含みのある言葉に少年はわかりやすく顔を顰めた。
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若宮（スイス/シャラルー☆）(プロフ) - Seturoさん» 入力前の状態ですと、デフォルトで『なまえ』という表記になってしまいます。『カタカナで』の欄も同様です。今一度、ご確認の方よろしくお願いいたします。入力してもなお、『なまえ』という表記のままであった場合には、またコメントを頂ければ助かります。 (2022年10月25日 19時) (
レス) id: 6137a49408 (このIDを非表示/違反報告)
若宮（スイス/シャラルー☆）(プロフ) - Seturoさん» こんばんは。コメントありがとうございます。単刀直入にお話しますね。『なまえ』という文字から変わっていないとのことですが、全Episodeの一番下〜評価のすぐ上の『ひらがなで』という欄の入力はお済みでしょうか？ (2022年10月25日 19時) (レス) id: 6137a49408 (このIDを非表示/違反報告)
Seturo - すいません💦多分主人公の名前が入るところが、なまえって文字から変わってないです💦 (2022年10月25日 17時) (レス) @page40 id: c7673ae0d0 (このIDを非表示/違反報告)
乱数(プロフ) - んん……身長は、165~168cmとかがいいんじゃないかなぁ…と思いますね……無理に変えなくていいですよ！？ (2020年12月24日 4時) (レス) id: a4b666bcbc (このIDを非表示/違反報告)
シャラルー☆（スイス）(プロフ) - 乱数さん» コメントありがとうございます。あんスタの中では全体からしたら中間的身長ですし、アンデの中ではちびっこなので……（汗）設定的にはちょっぴり高くできたかな…？程度なんですよね。でもまあ、私的にも170cmは高いのでは？なぁんて思っちゃってます笑 (2020年12月16日 22時) (レス) id: 705dc09b7e (このIDを非表示/違反報告)
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