Episode１１＋疲れをとるには＋ ページ12
湿布を張ってもらい、２時間ほど休んだのち、Aは保健室を後にした
どうにも授業に出る気が起きなかったAは、もくもくと噴水へと足を進めた
サボってます、とすぐにバレてしまう場所でさえも、今のAにとっては精神を休める唯一の場だったのだ
「どうしたんです〜？なまえ、かおがくらいですよ〜」
"暗い顔"
その言葉に反応して、Aは思わず顔を顰めた
『……ぁ、いや。何でもないですよ、奏汰先輩』
「なまえが、はなしたくないのであれば、これいじょうはききません。けれど、いつか…はなしたくなったら、いつでもききますからね。ぼくはもちろん、"れい" も "かおる" もきっと、うけとめてくれますよ」
ぷか〜ぷか〜♪と水の中で揺れている奏汰は、呑気に衝撃的な発言を落として、水の中に顔を沈めてはぷくぷくしている
Aは、正直迷っていた。別に隠しているわけでもなかったからだ
でも、どうにも……口を開こうとしても、喉に詰まって出てこないのである
『先輩は……、いや。やっぱり何でもないです...』
「……では、なまえもいっしょに、みずあびしましょうか」
『え...うわぁっ』
有無をも言わさず、奏汰はAを噴水の中へと引きづりこんだ
頭の先から足の先まで水につかった少年は、ぷはぁっと顔を上げ、水に濡れて顔に張り付いた髪を掻き上げた
『奏汰先輩、急には止してくださいよ！』
「すこしはすっきりしたでしょう？」
急に何をするんだと思った少年は、はっと息を呑んで先輩の顔を見た
たしかに少年の顔つきは水の中に入る前よりはすっきりとしたものとなっていた
何を考えているのかわからない、なんて思っていたが、そう笑顔を灯して言った先輩に心を癒された
お昼までの時間を噴水の中で過ごした少年は、乾いたタオルをもらいに行こうと再び保健室へと訪れた
少年が丁度扉に手をかけ時、自動的に開いた扉に、驚き数歩下がった
「A、どこにいた探したz―――」
「テメェ、どこにいやがっt―――」
お化けのように扉からぬーっと現れたのは、灰髪の青年と、アドニスであった
だが、びしょびしょの少年を前にして二人の言葉は続かなかった
「おいおい、どうし―――って、何でお前、濡れてんだ」
「佐賀美先生、とりあえずタオルを」
「おう」
少年を半ば強引に、保健室内に引き入れた青年達は、先生からもらったタオルを少年に掛け、優しく撫でまわすように水を拭き取った
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若宮（スイス/シャラルー☆）(プロフ) - Seturoさん» 入力前の状態ですと、デフォルトで『なまえ』という表記になってしまいます。『カタカナで』の欄も同様です。今一度、ご確認の方よろしくお願いいたします。入力してもなお、『なまえ』という表記のままであった場合には、またコメントを頂ければ助かります。 (2022年10月25日 19時) (
レス) id: 6137a49408 (このIDを非表示/違反報告)
若宮（スイス/シャラルー☆）(プロフ) - Seturoさん» こんばんは。コメントありがとうございます。単刀直入にお話しますね。『なまえ』という文字から変わっていないとのことですが、全Episodeの一番下〜評価のすぐ上の『ひらがなで』という欄の入力はお済みでしょうか？ (2022年10月25日 19時) (レス) id: 6137a49408 (このIDを非表示/違反報告)
Seturo - すいません💦多分主人公の名前が入るところが、なまえって文字から変わってないです💦 (2022年10月25日 17時) (レス) @page40 id: c7673ae0d0 (このIDを非表示/違反報告)
乱数(プロフ) - んん……身長は、165~168cmとかがいいんじゃないかなぁ…と思いますね……無理に変えなくていいですよ！？ (2020年12月24日 4時) (レス) id: a4b666bcbc (このIDを非表示/違反報告)
シャラルー☆（スイス）(プロフ) - 乱数さん» コメントありがとうございます。あんスタの中では全体からしたら中間的身長ですし、アンデの中ではちびっこなので……（汗）設定的にはちょっぴり高くできたかな…？程度なんですよね。でもまあ、私的にも170cmは高いのでは？なぁんて思っちゃってます笑 (2020年12月16日 22時) (レス) id: 705dc09b7e (このIDを非表示/違反報告)
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