歩んだ軌跡 ページ1
「ねぇ、皆ってさ何年前から生きてるの？」
都合良く居間に全員集合していたため何の気なしに煎餅を頬張りながら聞いてみた。
「…ほぁ？」
それにロボロが大きな目をさらに真ん丸に見開きながら間抜けた疑問符を発した。
「え、何したん急に。」
トントンが読んでいた本から目を離してこちらを向いた。
「前ひとらんが過去を話してくれたでしょ？その時の時代背景が大分昔だったから気になってたんだけどあの時も『別な人に聞いて』って言われちゃったから。でも誰も話してくれないじゃん。
今なら皆いるし丁度いいかなーって。私皆のこと全然知らないんだよ。」
「…知らなくていいことも世の中には多いんだゾ？」
普段痛いくらいにこちらを見てくるグルッペンが不自然な程目を逸らしている。しかもダラダラとギャグ漫画ばりに冷や汗を流して。
え、何その反応。
「俺は見た目通りっすよ。20年ちょっとくらいです。
でもこういうのって長く生きてる人達の方が言いにくいっすよねー」
ショッピくんはそう言うとグルッペンとトントンを順番に眺めた。
視線を向けられた2人は思いっきりショッピくんに背を向ける。
あ、ご長寿さんなのかな…？ご長寿クイズしなきゃ(使命感)
「は！？ウソやろ！？俺が1番若いと思ってた…」
「あれ？シャオくん高校生だよね？」
「え？あー…ひゃ、100です…」
ファ！？！？
…マ？
「年齢詐称にも程があるでしょ…」
「人間として生活を送るのが契約やったから…戸籍とった時に高校生ってことにされてん。」
シャオくんは少し申し訳なさそうに顔を歪めた。
それにしても見た目年齢が実年齢の五分の一以下って凄いな…羨ましい。
「引いた？気味悪ない？」
「いや結構今更だよね。異種族って知った時もビックリだったけど、もう100歳超えてるくらいじゃ引かないよ。見た目若いのは羨ましいとは思うけど。」
「うぅ…ホンマそういうとこやぞA…！」
ガバリとシャオくんが抱きついてきた。
そういうとこって何さ！？
「おう調子に乗んなや不人気コラ！」
ゾムがシャオくんを引っペがした。
「あﾞ！？なんやエ□小僧！もう小僧って歳でも無いくせに！！」
「いっつもお前は一言余計やねん！まだ200年ちょいやから人間換算やと若い方やし！！」
このままだと取っ組み合いの喧嘩になりそうな2人を横目に『思ったより長生きなんだー』なんて考える。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 438人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ウラシル@ひぃ(プロフ) - なづきさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけたのなら幸いです。 (2019年11月27日 16時) (
レス) id: a76b54135a (このIDを非表示/違反報告)
ウラシル@ひぃ(プロフ) - アイリさん» コメントありがとうございます。失礼ながらタイトルがとあるボカロ曲をモチーフにしただけであり内容は関連付けでおりません。申し訳ありませんがリクエストも現在受け付けてはおりません。すみません… (2019年11月27日 16時) (レス) id: a76b54135a (このIDを非表示/違反報告)
なづき - 素敵な作品をありがとうございます！応援しております！、！ (2019年11月27日 1時) (レス) id: 5b1f2f213c (このIDを非表示/違反報告)
アイリ(プロフ) - 最初の説明でボカロ曲をテーマにしたと書いてあったので楽しみながら読んだ結果とても面白かったです！リクエスト宜しければですがゴーストルールをテーマにしたお話を作って貰うことは可能でしょうか？宜しければでいいので作ってもらえると光栄です！楽しみにしてます (2019年11月23日 17時) (レス) id: bf188ab197 (このIDを非表示/違反報告)
ウラシル@ひぃ(プロフ) - カフェモカさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけたのなら何よりです。また何処かで会う機会がありましたらよろしくお願いします。 (2019年11月22日 16時) (レス) id: a76b54135a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ウラシル@ひぃ | 作成日時：2019年11月18日 22時
