まあ、普通に考えればそうなるよね。【進撃の巨人】 (ページ6)

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うおあ…エルヴィン団長…本物や…めちゃんこかっこいいな…。そしてリヴァイ兵長もエルヴィン団長も漫画で見るより威厳がすごいので怖さ倍増してる。あと二人で話しながらちらちらこっち見るのやめてもらっていいですかね…視線が痛い。怖い。

「～～～～～～、～～～～～～～～～？」

「な、なんて言ってるんですかマジで…」

何か知ってる単語でも出てこないかと思って真剣に聞いても本当に何一つわからない。泣きたい。世のトリップ願望のある少年少女たち、異国または異世界の物語はやめておきなさい。詰むから。

だがここで何もしなければ本当に処分されてしまうかもしれない。何か、何か伝えられるものあるか…？絵とかで伝えられるもの…そもそもここって日本と同じ地球か？パラレルワールドの可能性が極めて高いが、もしかしたら同じ地球上っていうこともあるかもしれない。なら、一回世界地図でも書いてみる？それを見せて、仮にここが同じ地球上であれば、現在地を知りたいという私の意図が伝わるはず。よし、まずパラレルワールドか否かを判断しよう。早速世界地図を書くぞ…！！！！！

……うん。ボールペンは持ってたけど紙がないわ。貸してもらわないと。

とにかく身振り手振りで書くものをくれと2人に伝える。ジェスチャーゲームが昔から苦手だった私のジェスチャーはなかなか伝わってくれない。側から見たらとても挙動不審な奴だろうがそんなの知らん紙を寄越せ。

しばらく奮闘しているとエルヴィンに伝わったようでB5くらいの紙をくれた。ありがとう。感じ取ってくれてありがとう。大好き。

カバンからボールペンを取り出し、記憶を辿って世界地図を書く。アフリカあたりの形がだいぶ曖昧だけど流石にここはアフリカ大陸ではないだろうし許して欲しい。

大雑把に世界地図を書き終えペンを机に置くと2人で紙を覗き込んでくる。そしてエルヴィンがその紙を手に取……らずボールペンを手に取る。あ、そっち気になっちゃう？？？まあでもそうか850年あたりにボールペンはないよね。でもそれについては後で見せてあげるからまずは地図見て。地図を。そんな願いを込めながら少々強めに紙を指さす。そしてようやく2人は世界地図に目を向けた。

まず日本を指差し、次に私自身を指差してみる。伝わるか？『私はここから来ました』と言いたいんだけど…

2人の表情は堅い。リヴァイ兵長なんて眉間に皺寄りまくってる。……なるほど、世界地図に見覚えはないか。めんどくせぇ！