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side.黄
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あれから数日後、いつまでこんな生活が続くんやろうと半ば自暴自棄になっていた時のこと。
赤「あ、おにーさん」
院内でしげに会った。
彼は点滴をガラガラ押しながら歩いてきて、嬉しそうに俺の前で足を止めた。
赤「ふふ 、」
何がそんなに嬉しいというのか。
楽しそうでええな、とまた暗い感情が込み上げてくる。
赤「おにーさん?」
言葉を発さない俺を心配してなのか、首を傾げてこちらを見つめてくる。
黄「何か用?」
自分でも嫌になるほどの無愛想な態度。
我ながらホンマ大人げない。
赤「何の用もない! やけど、おにーさんに会えたから今日はいい日や!!」
やのに、しげは屈託のない笑顔でこんなことを言うてくる。
黄「…なんやねん、それ」
赤「ふふっ、なんでしょー?」
クネクネと身体を揺らして、喜びらしい感情を表すしげ。
その様子があまりにもおかしくて。
黄「ぷっ… アホやなぁ、」
久しぶりに心の底から笑えたような気がした。
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rainbow(プロフ) - 何度読んでも毎回泣いてしまいます(泣)こんな素敵な作品に出会えて幸せです。素敵な作品ありがとうございます! (2021年12月24日 8時) (レス) id: 92cfee10c1 (このIDを非表示/違反報告)
モム(プロフ) - あーさんさん» コメントありがとうございます( ; ; )1年経った今でも読んでくださって、嬉しいコメントを頂けるなんて… すっごく嬉しいです、ありがとうございます( ; ; ) (2020年4月4日 9時) (レス) id: dc108877f5 (このIDを非表示/違反報告)
あーさん(プロフ) - こんな夜分にすみません。作成から一年経った今読ませていただいたのですが、切なさというかなんというか最後特に一つ一つが心に染みて号泣してしまいました。素敵なお話ありがとうございます (2020年4月4日 3時) (レス) id: aeab4f87a2 (このIDを非表示/違反報告)
モム(プロフ) - けーた。さん» いつも温かいコメントありがとうございます( ; ; )そんな風に思って頂けて私も幸せです( ; ; ) (2019年6月15日 18時) (レス) id: 42274ec8ec (このIDを非表示/違反報告)
モム(プロフ) - 重岡澪那さん» コメントありがとうございます。最後まで読んで頂けて嬉しいです( ; ; ) (2019年6月15日 18時) (レス) id: 42274ec8ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モム | 作成日時:2019年3月30日 20時