恋の魔法には期限がある 2 ページ2
side.黄
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赤「んっ…はぁ、 ぅ 、 はぁ…っ!」
黄「…大毅?」
風邪と過労が原因で、仕事中に倒れた大毅。
倒れるほどの高熱ということもあって、病院に行ってから俺の家に連れてきた訳やけど。
倒れてからまだ一度も目ぇ覚ましてへんし、辛そうに唸りながらベッドに横たわってる姿は見てるのもしんどいくらいで、
やっぱり入院させた方が良かったんかなぁ…なんて後悔したり。
おでこに浮かんだ脂汗を拭ってやったりしてると、急に大毅の呼吸がおかしくなった。
嫌な夢でも見てるんやろうか、布団を握りしめて苦しそうな呼吸を続ける大毅に少なからず焦りが募る。
これは起こしてやるべきなのか。
正解が分からないまま、布越しでも熱いのが分かる大毅の肩にそっと手を添えて優しく揺らす。
赤「はぁっ… ぅ、」
ゆっくりと目が開くと、分厚い涙の膜が張った大毅の瞳がゆらりと揺れた。
黄「大毅、わかるか?」
微かに頷いて瞬きをした瞬間、大粒の涙が大毅の頰を伝った。
この涙は高熱による生理的なものなのか、それともまた別の意味があるのか。
それは大毅にしか分からない。
赤「………おれ 、」
黄「倒れたんよ。 ここは俺の家」
赤「ねつ、あるん?」
黄「あるやろうなぁ。高すぎて感覚ない?」
赤「ない……わからん、」
あいにく手元に体温計がなくて代わりといってはあれやけど、
大毅の手を握ってみれば案の定めちゃくちゃ熱くて、おまけに少し震えていた。
赤「…なぁ 、」
黄「ん? どうした?」
赤「いま嫌な夢、みてたかもしらん」
黄「喋ると余計しんどくなるやろ? 今はとりあえず寝とき」
赤「夢やなかったらどないしよ、思うて……」
そう言うた大毅の手の震えが大きくなる。
呼吸も荒くなって、
また涙が伝った。
(next)
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モム(プロフ) - けーた。さん» リクエストありがとうございます〜( ; ; )移行先で書かせていただきますね…! (2018年11月14日 21時) (レス) id: 6ef98410ae (このIDを非表示/違反報告)
けーた。(プロフ) - こんばんは。モムさんのお部屋で見てみたいお話が出てきたのでお邪魔しました;リク可能でしたら黄×赤で雑誌の立位置エピが絡んだ可愛らしいお話をお願いしたくて。黄色さん大好きな赤さんと内心自慢したくて仕方ない黄色さん…そんなお話ですがお願いできますか?^^ (2018年11月11日 20時) (レス) id: 5c1dcb4cdc (このIDを非表示/違反報告)
モム(プロフ) - ちょこさんさん» コメント、リクエスト共にありがとうございます…! ぜひ書かせて頂きますね(^。^) (2018年11月8日 1時) (レス) id: 6ef98410ae (このIDを非表示/違反報告)
ちょこさん - いつも楽しく読ませていただいております。リクエストなのですが、赤さんが本当に体調が悪いのにメンバーは嘘だと思って信じなくて、、、みたいな話を読んでみたいです!もしよろしければよろしくお願いします(・・*)これからもひっそりと読ませていただきます〜! (2018年11月5日 0時) (レス) id: fbde2448b3 (このIDを非表示/違反報告)
モム(プロフ) - けーた。さん» そう言って頂けて嬉しい限りです〜〜(;_;) (2018年10月26日 1時) (レス) id: 6ef98410ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モム | 作成日時:2018年8月28日 22時