8.子供のような笑顔で-パルミド カジノ- ページ10
「ビンゴは初めてかな?」にゅっとホイミスライムが近づいて話してくる。
「はい·····」しっかり働いている魔物を前に自然と敬語で話すA。
ホイミスライムが丁寧にルールを教えてくれる。
ビンゴは時間がかかりそうなのであまり時間をかけられないな·····と思い、手持ちコインのほとんどを突っ込んで、余った時間は1コインスロットで潰そうか。
そう思い、手持ちのほとんどをかけた。
「わお、やるね!いいね、ワクワクするね」
掛金を見てホイミスライムが反応してくれる。
可愛い魔物や動物の好きなAは、ホイミスライムとの会話だけで来てよかったな、と卓に着く。
ホイミスライムがほわほわとボールを取り出し、ゲームは始まった。
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店内に仰々しくファンファーレが響く。
「大当たりだよ〜!」ホイミスライムがふよふよと踊る。
最短、とまでは行かないものの、自分でもびっくりするくらいスムーズにビンゴが揃ったのだ。
ぴかぴかのコインがぎっしり詰まって運ばれてきて、ククールも寄ってきた。
「ビギナーズラックかよ·····」
「私、カジノ中毒になったらどうしよう」
いっぱい遊んでってよ〜!なんて横でホイミスライムが言うから余計自分がギャンブルにハマりそうで怖くなる。
その後大当たりはなかったものの、集めたコインで景品交換をした。
右手にルーンスタッフ、左手にシルバートレイを持って、それだけでかなりレベルアップした気分だ。
Aは笑顔でぴょんぴょん弾んで歩いている。ククールは修道院の、お菓子を貰う行事の時の子どもはこんな感じだったなぁなどと思い出していた。
「ニコニコじゃん」
「まあね!ククールはどうだったの?」
「聞くかー?それ。
それより景品盗られないようにしろよ」
他愛のない会話をしながら、トロデ王のところに向かった。
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yuki(プロフ) - 雪娘さん» はじめまして!読んで頂いて、とても嬉しい感想まで送っていただき、本当にありがとうございます!!私自身、ゲームを再履修しつつ楽しみながらまったり更新していますが、まだまだ続く予定ですのでよろしければ楽しんでいってもらえれば幸いです。 (2022年7月1日 13時) (レス) id: 83e0478cb4 (このIDを非表示/違反報告)
雪娘(プロフ) - 初めまして。最近ドラクエにハマって、ククール好きかもと思っていたところに私好みの文章と夢主な作品だったので思わず感想送ってしまいました。続き楽しみにしてます。 (2022年7月1日 3時) (レス) id: 4b3493cea0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yuki | 作成日時:2021年12月30日 23時