39.対峙-リブルアーチ- ページ44
「ええい、遅いぞ！」
ハワードがAの手から世界結界全集を掴み取り、結界を作りに大きな鍋に向かう。
「みんな、行こう」
エイトが促し、4人は屋敷の外に出ると
ゼシカがハワードの像の上からチェルスを見下ろして笑っていた。
チェルスは健気にも屋敷を守ろうとしているようだ。
ゼシカがこちらに気づく。
「ふふ、やっぱりいたのね。まあ、あなた達と戦うのは避けて通れないと思っていたわ。
こんなふうに死なしてしまうなんて、少し悲しいわね…」
悲しいと言う割には不敵に笑っている。
やっぱり今のゼシカは私たちと命をかけて戦うつもりなんだ、と改めてAは知る。
でもこれはきっとゼシカの本望じゃないはず。目が覚めた時にゼシカが悲しい思いをしないように、みんなに被害が及ばないよう止めなきゃ。
結界が間に合うかは分からない。私たちがやるしかない。
A達の決意の表情を見てか、ゼシカが仕掛けてきた。
ベギラゴンを唱えたかと思いきや、すぐさま空間を切り裂いてシャドーを召喚する。
「ククールとAはシャドーを！ボク達はゼシカを相手する！」
エイトの号令で、Aとククールはシャドーに向かう。
対して強くはなく、2人でバギマで攻撃するものの、倒しても倒しても召喚される。
時々エイトやヤンガスの方にも回復をかける意識を向けないといけず、思いのほか片付かない。
「キリがねぇな…」
ククールも私と同じことを思っているようだ。
「結局はゼシカをなんとかした方が近道か…？」
そう言い、エイトとヤンガスの様子を見ると、予定よりかなり苦戦していた。
ゼシカが呪文で激しく攻撃するせいでエイトとヤンガスはなかなか近づくことができないうえに、私達に攻撃が届かないよう盾の役割もしてくれていて2人とも傷だらけだった。
Aはフバーハと、回復をひっきりなしに行う。
1人いないだけで、こんなにキツいんだ…。
ゼシカを止めるどころか一方的にやられている状況で弱気になる。
いつも気丈なほかのメンバーでさえ、相手がゼシカなので慎重になっており、消耗していかばかりだ。
気を抜くと誰かがやられそうな状況で、Aは惜しみなく回復を続ける。
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yuki(プロフ) - 雪娘さん» はじめまして！読んで頂いて、とても嬉しい感想まで送っていただき、本当にありがとうございます！！私自身、ゲームを再履修しつつ楽しみながらまったり更新していますが、まだまだ続く予定ですのでよろしければ楽しんでいってもらえれば幸いです。 (2022年7月1日 13時) (
レス) id: 83e0478cb4 (このIDを非表示/違反報告)
雪娘(プロフ) - 初めまして。最近ドラクエにハマって、ククール好きかもと思っていたところに私好みの文章と夢主な作品だったので思わず感想送ってしまいました。続き楽しみにしてます。 (2022年7月1日 3時) (レス) id: 4b3493cea0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuki | 作成日時：2021年12月30日 23時
