36.賢者の血筋-リーザス像の塔- ページ41
「クラン・スピネルってこれだよね·····」
一同はリーザス像の目を見る。
目には赤い宝石がしっかり埋め込まれてる。
「さすがに力づくで取るわけにも行かないでげす」
「盗賊がそれを言っちゃあおしまいだろ」
ヤンガスとククールが話していると、エイトが首を傾げる。
「何か見えない？」
像の方を見るとぼんやり女性らしき姿が浮び上がる。
「勇気ある旅人よ·····」
像の前に美しい女性が浮かび上がり話しかけてくる。月の世界や砂漠を飛ぶ船を見てきたエイトたちはその光景を難なく受け入れた。それから、彼女がリーザスであること、実はクランバートルの家系であったが、ゼシカの家であるアルバート家に嫁いだことを話してくれた。
「じゃあ賢者の血は今アルバート家に受け継がれたってこと·····？」
Aの問いにリーザスは頷く。
「アルバート家の血を絶やさぬために、できるだけチカラをお貸ししましょう」
そう言うと女性の姿はぼんやり消えていく。
夢だったのかと思うつかの間、像からクラン・スピネルが落ち、拾ったエイトの手の中をみんなで覗き見る。
ククールが珍しくぼうっとしているので
たしかに幻想的な出来事だったな、と考えていると
「めちゃくちゃ美人だったな·····こんなことなら花束でも持ってくりゃよかった」
なんて呟く。
「平常運転で何より」
と、呆れがちに応えるAとククールとのやりとりとは裏腹に、エイトが真面目な面持ちで切り出す。
「さて、これからのゼシカへの対応だけど。」
「オレも言おうと思ってた。」ククールも応じる。
これからリブルアーチに戻って私達はゼシカの攻撃に備えなくてはいけない。
いつもみたいに、いっそただ憎い敵に立ち向かうだけならいいのに。
「ゼシカが相手なんだから、これからのことは慎重に進めないとな」
37.仲間 -リーザスの塔-→←35.笑顔の案内人-リーザス像の塔-
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yuki(プロフ) - 雪娘さん» はじめまして！読んで頂いて、とても嬉しい感想まで送っていただき、本当にありがとうございます！！私自身、ゲームを再履修しつつ楽しみながらまったり更新していますが、まだまだ続く予定ですのでよろしければ楽しんでいってもらえれば幸いです。 (2022年7月1日 13時) (
レス) id: 83e0478cb4 (このIDを非表示/違反報告)
雪娘(プロフ) - 初めまして。最近ドラクエにハマって、ククール好きかもと思っていたところに私好みの文章と夢主な作品だったので思わず感想送ってしまいました。続き楽しみにしてます。 (2022年7月1日 3時) (レス) id: 4b3493cea0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuki | 作成日時：2021年12月30日 23時
