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34.階段では編成が必要-ライドンの塔- ページ39

塔に登る仕掛けを解きながら、時には魔物と戦いながら進む。次第に景色は地面より空が近いのではないかと思うくらいに4人は塔の頂上付近に登っていた。

最後のはしごを登るために見上げる。
「空が見える!」
いつもの通りエイトが先頭を切って登り、ヤンガスがAに登るよう促す。
「Aが先に登ってくだせえ」
何かあった時のために、いつもゼシカとAを挟むような形で進むことが多いのだが、Aは自分の装備を見る。
今日スカートだからな、と思うがヤンガスの厚意を無下にするのもな·····と考えているとククールがそれを察する。
「おっと、そういう事か」
助かった、とAが安堵するのもつかの間、
「ヤンガス、独り占めとはないぜ。オレにも覗かせろよ」
と神妙な面持ちでククールが言う。
ヤンガスはようやく事を理解して、Aに下心はなかったことの訂正と、ククールにスケベだのなんだの罵るので大忙しだ。
こういう時ゼシカがいたら一喝してくれるのよね、とAは改めてゼシカが恋しくなる。

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全員無事にはしごを登り、視界いっぱいの空で開放感に溢れる。
みんなでハイタッチしてから、ライドンを探す目的であったことをエイトたちは思い出して辺りを見回すと、
こちらがはしゃいでいるのに見向きもせず塔を作り続ける男性の姿があった。
「きっとライドンさんだよね?」
Aが言い、皆頷くとエイトが話しかける。
塔を登った者達の訪れにライドンは喜んでいるようで、突然の来訪にもむしろ歓迎してくれ、クラン・スピネルについて快く教えてくれた。

「ええ!?クラン・スピネルは持ってないでげすか!?」
「わしのかなり前のご先祖様が、自分で作った像にはめたと聞いたが…たしか、名前はリーザスと言ったな」
ククールを除く3人が顔を見合わせる。
「ゼシカのいた村の塔だよね…?」Aが呟く。
「どうやら心当たりがあるようじゃの」
ライドンにお礼を言い、4人は手を繋ぐ。
「オレと出会う前に行った場所みたいだから、案内頼むぜ」
「任せて」いつになく強気の笑顔でAは頷き、エイトがルーラを唱える。

35.笑顔の案内人-リーザス像の塔-→←33.石像?-ライドンの塔-



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yuki(プロフ) - 雪娘さん» はじめまして!読んで頂いて、とても嬉しい感想まで送っていただき、本当にありがとうございます!!私自身、ゲームを再履修しつつ楽しみながらまったり更新していますが、まだまだ続く予定ですのでよろしければ楽しんでいってもらえれば幸いです。 (2022年7月1日 13時) (レス) id: 83e0478cb4 (このIDを非表示/違反報告)
雪娘(プロフ) - 初めまして。最近ドラクエにハマって、ククール好きかもと思っていたところに私好みの文章と夢主な作品だったので思わず感想送ってしまいました。続き楽しみにしてます。 (2022年7月1日 3時) (レス) id: 4b3493cea0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yuki | 作成日時:2021年12月30日 23時

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