22. 魔術師との出会い-ふしぎな泉- ページ27
バザーを楽しんだ翌日の朝、
それぞれ闇の遺跡へいく支度を始めようとしていた。
Aは洗面台の前で昨日買った銀のかみかざりをつける。
それを見たククールはいつものように褒めようとしたが、
一瞬気恥ずかしくなり躊躇った隙に、
「へー、似合ってる」
と通りがかりのエイトがサラッと言う。
Aも嬉しそうに応じていて、
ククールはそっとその場からから離れる。
今まで息をするようにレディを褒めることができていたのに。
例の件でAの気持ちを確信してから、何となくぎこちなくなってしまっている。
それに、エイトみたいな普段むやみに褒めないヤツのあの言葉はずるいよなぁ、などと考えていると
エイトがみんなに集合をかける。
エイトは鏡に魔力が宿ってないらしいことを
偶然通りがかりの宮廷魔術師から聞かされたのだった。
「このまま闇に遺跡に行っても無駄足だったらなぁ」
ククールがそう言い、皆頷く。
鏡の魔力を取り戻す方法を教えてもらうために
一行は学者の師匠が住む家を目指すことにしたのだった。
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「あら、留守みたいね」
「休憩がてら、どこかで待とうか」
少し森を進むと神秘的な泉が見える。
吸い寄せられるようにみんなで向かうと、
歳老いた魔導師が佇んでいた。
「こんなところに人が訪れようとは·····」
その魔導師は目を瞑ったままだがこちらに気づき、ミーティアの方を見る。
「なんとお美しい姫君だ」
馬の姿のミーティアを見てそう言うエイト達は驚く。
「じいさんには馬姫さまがちゃんと姫様にみえるんでがすか!?」
ヤンガスの言葉に今度は老魔術師の方が不思議に思い、
「失礼」と一言、ミーティアを撫でて
馬であることを確かめ、驚いたようだった。
老魔術師は目が見えない代わりに全てを心眼で見ているという。
老魔術師に、エイトはミーティア達の呪いのわけを話したのだった。
「おいたわしや…。そうだ、そこの泉の水を飲めば戻るかも知れん」
突然呪いを解く方法を提案され、
驚きつつもエイトとAは急いで泉へミーティアを近づけた。
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yuki(プロフ) - 雪娘さん» はじめまして!読んで頂いて、とても嬉しい感想まで送っていただき、本当にありがとうございます!!私自身、ゲームを再履修しつつ楽しみながらまったり更新していますが、まだまだ続く予定ですのでよろしければ楽しんでいってもらえれば幸いです。 (2022年7月1日 13時) (レス) id: 83e0478cb4 (このIDを非表示/違反報告)
雪娘(プロフ) - 初めまして。最近ドラクエにハマって、ククール好きかもと思っていたところに私好みの文章と夢主な作品だったので思わず感想送ってしまいました。続き楽しみにしてます。 (2022年7月1日 3時) (レス) id: 4b3493cea0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yuki | 作成日時:2021年12月30日 23時