【ドラクエ8】空と海と大地と僧侶と聖堂騎士と

16.ハートの意味-王家の山- ページ20

その後何匹かアルゴリザードを倒すも、とくに大きいものは落ちない。
チャゴスの名誉のためだけにアルゴンハートを落とすアルゴリザードが可哀想になってくる。

「今日は暗いし、もう休むぞ」
一応、王族であるチャゴスに野宿は提案し辛いところであったが、本人からそう言い放ってくれたので、今夜は野宿することにした。

姫様はチャゴスを知ってがっかりしてるんじゃないかな。
ミーティアの方を見ながらそうAは思案してると「よぉ」とククールが来る。
ほい、と渡してきたその手にはアルゴンハートが握られてくれた。

「好きみたいだったからやるよ」
ハートを見てきれいだ言ったことを覚えててくれたんだ。
「私に…？嬉しい！ありがとう」

そこからチャゴスとミーティア姫の話になった。
「許婚も大変だよね。チャゴス王子に今日会って、姫様の気持ちを思うと切なくなってきちゃった」
「ほんとだぜ。
オレは誰か一人に縛られること自体がごめんだが、しかもよりによってあれとはなぁ」

ふと、アルゴンハートは女の子を口説くプレゼント用だと話していたことを思い出す。

さっき私にくれたのは何個か拾ったうちの一つだろうか、
それとも私だけのために拾ったのだろうか、Aは気になった。

「ククール。
　さっきのアルゴンハート、どうして私にくれたの？」
気になって、つい聞いてしまった。

「え？」
ククールは意表を突かれたような表情をした。

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