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〜和sid〜
・
・
｢「「おめでとうーーー！！！」」」
派手なクラッカーの粉砕音がパパンっと
至る距離感から耳元で鳴り響く。
ヒラヒラと、汚れ1つない大理石の床に
舞散っていく七色の紙の破片とは反比例して
周囲のボルテージと共に、幾つかの
輝かしい笑顔と拍手が高揚した辺りを包み込む。
使用人を含む、宝生家のご令嬢姉妹に加え
潤くんや相葉さん。
翔さん、大野さんにしおりさん。
見渡す限り、俺の人生の主要な登場人物達が
この会場に凝縮された様に見慣れた顔が
一目で分かるモンだから
改めて、この俺が新たに生まれ育った家が
以下に規模がデカいか思い知らされた。
「ほらほらっ！今日はあんたが主役なんだから
もっとシャキッとしなさい和！！」
「…姉さんがいつも、無駄に明るいだけでしょ」
「今日くらい、見逃してあげるわその失言。
ほら、グラス持って！翔があんたの為に
宝生グループ系列のホテルに頼み込んで
最高級のシャンパンと料理を届けて
貰ってるんだからね！？」
レースをあしらった、藍色のカクテルドレスに
身を包んだ美鈴姉さんが上品な風貌に
不釣り合いな大声と威力を掛け合わせて
俺の丸まった背中をバシっと叩く。
この家系はやる事が、一々派手なんだよなぁ…
祝ってくれるのは、嬉しいけども。
内心、そんな皮肉めいた事をボヤきながら
息苦しいタキシードの首詰めを緩めてると
「やっべ、超美味そう！
美鈴！俺も食べていいの！？」
「…あんた、許可取るつもりないでしょ。
たんとお食べなさい、翔」
「よっしゃ！」
ワインレッドのシャツに、漆黒のスーツに
身を包んだ何処からどう見ても、
貴公子の様な格好に身を包んだ翔さんは
童心に帰ったかのように姉さんの言葉に
表情を輝かせて色とりどりの料理が並ぶ
ビュッフェ形式のシェフの所に掛けて行った。
「んふふ。かわいいなぁ」
まるで、犬の尾っぽを横にブンブンと
揺らしながら、どの料理を手に取ろうかと
陳列棚をキラキラの目で眺めてる彼を
何とも甘ったるい目線を向けてるこの人。
「…一体、いつになったらその声は
届くんですかね、あの人に」
「…まだいいんだよ。このままで」
皮肉のつもりで吐き出した俺の言葉にも
眉1つ動かさずに、意味ありげに
微笑む大野さん。
確実にこの人たちはハッピーエンド
まっしぐらだってのに、傍から見たら
焦れったいったらありゃしない。
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星羅*(プロフ) - きよさん» きよさん！泣 コメントありがとうございます！更新めちゃくちゃ遅くなってしまって大変申し訳ないです！人が悪くなっちゃいました、かたじけない笑 この続きはいつかお見せできると嬉しいですなぁ＾＾お付き合い頂き本当にありがとうございました！ (2019年12月11日 20時) (
レス) id: d56f518aff (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - 星羅＊さん、更新きたぁ！と思ったら「えっ、まさか！？ 」な展開。そんなわけないですよねぇ人が悪い (笑)。 翔くん、本当に良かったです。和くんもちゃんと立ち直って良かった。この幸せの続きがきになりますが、完結お疲れさまでした。 (2019年12月11日 18時) (レス) id: 7f433b7b81 (このIDを非表示/違反報告)
翔ちゃむ - すこぶる可愛い翔くんに翻弄されてる智君がとても好きです！！お山の2人は勿論紅羽ちゃんの行方がとても気になります…ニノとの今後のやりとりがとても楽しみです。お忙しいとは思いますがこの作品の一ファンとして心待ちにしてます！！ (2018年10月14日 23時) (レス) id: e8e7665cca (このIDを非表示/違反報告)
翔ちゃむ - 星羅さん、移行お疲れ様です！動き出した新たな展開にドキドキが止まらない一方で、もうひと波乱あるのではないかと、目が離せません！ (2018年10月14日 23時) (レス) id: e8e7665cca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星羅*
| 作成日時：2018年10月8日 17時
