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〜和side〜
あれから1時間後。
カチッ____
キーンコーンカーンコーン…
長針が0を指した時。
テスト終了の合図の鐘が鳴り響いた。
｢おら、手ぇ止めろ〜！
名前確認して後ろから回せ〜｣
ざわざわと一気に騒がしくなる教室。
｢なにあれ！！超、むずくねっ！？｣
｢やばいいいぃ！お母さんに怒られるー！！｣
｢赤点確定、パーリーピーポー｣
「いや、お前はぜってぇ裏切るパティーン。」
｢あ、俺名前書いてねぇ。詰んだわ｣
周囲からはテストに対する非難の声が
多く聞こえてきた。
…中には耳を疑うものもあるが。
前の席では
｢どうでした？大野さん｣
前を見据えてポカーンと放心状態の
大野さんの顔を覗き込む翔さん。
｢…翔くん……おれやばい…｣
｢へっ？｣
｢初めて解答用紙、全部埋めれた！！
やばい、おいら覚醒かも。｣
｢おぉー！すげぇじゃん、智くん！お疲れ！｣
｢いやぁ〜…ほんと翔くん様々だわ。
今日帰ったらオムライス作っちゃる。｣
｢うおっ！？まじで！？よっしゃー！｣
…一体どこぞのカップルだろうか。
夫婦みたいな会話を目の前で繰り広げる
呑気な2人に苦笑する。
…まだ結果出てないだろうに。
勿論そんな無粋な発言は出来ない。
何気なく周囲を見渡してみると
(……？なんだろう…)
松本潤が、何故かこっちを見ている。
目が合った瞬間直ぐに逸らされたけど。
その僅かに上がる気味の悪い口角に
なんだかとても嫌な予感がした。
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作者名：星羅
| 作成日時：2017年7月14日 2時
