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34日目:またクリスマスがやってきました。 ページ34

今年のクリスマスは、


「ヤーヨ。ただでさえ勉強でイライラするのに、
家ん中でいちゃいちゃオーラ出されるのなんか。」

「姉ちゃん、ご飯だけ作り置きしてくれればいいよ。
あ、でも帰り遅くなるのとかやめてネ。」


弟妹に家を追い出され、銀八も釘を刺され、
その上、弟の言い分無視して、近藤さんや了にも家に帰るなって
言われたりなどと、色々と酷かった。
けど、銀八と2人で過ごせることは確定したのでよしとしよう。


当日、クリスマスがちょうど終業式だったので、
午前で学校が終わって、急いで家事を終わらせた。


「夜、雪少し積もるみたいアル。
姉ちゃん、気をつけて帰ってきてネ。」

「ありがとう。神楽も神威とお隣さんとちゃんと分け合って食べるんだよ。
あと、風邪引かないようにちゃんとあったかい格好で総悟くんと勉強頑張るんだよ。
あと…」

「もう、分かったヨ!早く行って来い。」

「はい、いってきます。」


昨日はわりと冷たかったのに、
優しく見送ってもらった。

もうすでに雪が少し降ってる中、
待ち合わせ場所に着くと


「暖だけ頂戴!」

「待ち合わせて第一声がそれかよ。…ほらよ。」


銀八が駅のホームのベンチで、ホットココアを飲んでいたので、
少しかじかんだ指先や頬にまだ暖が残ってる缶をあてた。

自分で言うのもなんだけど、私は銀八の前になると、
遠慮というものを忘れるようになった。

今日は夜になるほどすごく冷え込むから手短に済ませようと予定をたてていたので、
イルミネーションを一通りグルりと歩いて、


「お前、回転寿司でいいのかよ。」

「うん。お寿司なんてしばらく食べてないし、なんか少し贅沢してる気分。」

「回転がついてる時点で贅沢どころか、庶民間ありまくりだろーが。」

「庶民だから、しょひんはん、あひまくひで…いいじゃんか。」

「おい、てめェさりげなく俺が取った大トロ食ってんじゃねェ。」

「まぁまぁ、代わりにガリでも食べてなって。はい。」

「ぜんっぜん代わんねーよ!月とすっぽんレベルだろーがゴラ!」


クリスマス関係なしにお寿司でお腹を満たした。
帰りに神楽達にお土産にケーキを買おうと考えながら
お店を出たら、


「あれ…。雪がこんもり積もってる。」


予報以上に積もっていて、駐車場に停めてあった車が雪に埋まってた。
この状況からして駅に向かうまでもなく、電車も動いてないだろうと確信した。

*2*→←*5*



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作者名:夢路 | 作成日時:2016年1月17日 14時

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