再度の死 ページ4
「…はぁ…。」
ため息なんて何回目だろうか。
今日も、彼を見ながらそう思う。
彼とは幼馴染で、昔から友達として非常に仲が良かった。
どんなときでも一緒で、離れることなんて無かった。
私は片思いだった。あの歌声を一回聴いてから。
会うときはいつも意識してしまう。
まさか、彼も私のことが好きだとは思わなかったけど。
彼から言われたあの言葉いつまでも脳裏に焼き付いて離れない。
「A、結婚を前提に付き合ってください。」
『…///はい！よろこんで！』
また思い出した。
このときは、とっても幸せな家族になるんだろうなと思っていた。
利用されていたとも知らずに…。
彼は、私を好いていたわけじゃなかった。
いっつも夜に他の女と飲んでいるし。
…私のことを想ってくれなくなったし。
もう、うんざりだった。
自分勝手な彼に振り回されるのは。
…そう言えば、一年前くらいのニュースにあんなの流れてたなぁ…。
【大手企業社長、突然の自〇】だったっけ？
確か、花とパソコンがあって、パソコンにはその花の情報が載っていたんだっけ。
その花は…そうそう。【スノードロップ】だ。
季節的には今冬だし、花屋さんに行けば買えるかな？
覗いてみるか…。
「いらっしゃいませ。」
『あの…スノードロップという花はありますか？』
「はい。ございますよ。購入致しますか？」
『十本ほど花束にして買います。』
「かしこまりました。…くれぐれも、渡す相手にはお気をつけくださいね。」
『はい。分かりました。』
花束になったスノードロップをまじまじと眺める。
…あぁ、綺麗だなぁ…。
家に帰り、彼にプレゼントと言ってスノードロップの花束を渡す。
彼は無関心に、感謝すら述べず受け取る。
私はその日の内に、家を出た。
完全犯罪…世間じゃあ、そう言うんでしょうね。
まぁ、そんなのどうでもいいけど。
一ヶ月が過ぎた。ふと、ニュースを見る。
【世界的アイドルきんときが、突然の自〇】
【死体は首吊りをしており、死体のそばにはスノードロップとスマホが置かれておりました。
スマホを起動したところ、花言葉のウェブがありました。
一年ほど前の事件と酷似しています。警察は…】
…《また》、成功したなぁ…。
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スノードロップの花言葉は、「あなたの死を望みます」
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暁月・月夜(プロフ) - 彼とお客様の身に何が起きたのでしょうか？そして、人と人の関係は時に脆く時に残酷なものへと変化していくものなのです｡さて、続きまでお待ちくださいませ｡ ……月の物語でした｡ (2022年9月27日 18時) (
レス) id: b01ef2f9d3 (このIDを非表示/違反報告)
avis - 世界はいつか、荒廃して行くものです。それは人間も同じで、誰もが美しく生きることは出来ません。世界では、数多もの醜く生きる人がいます。しかし、それはしょうがのないこと。美しくても醜くても、差別だけはしないようにしましょうね。…深淵の物語でした。 (2022年6月3日 16時) (レス) id: 75beaff94a (このIDを非表示/違反報告)
avis - タイトルの通り、誰が誰にこの言葉を言ったのか…それは誰にも分かることは無いでしょう。…深淵の物語でした。 (2022年5月28日 16時) (レス) id: 94c750415c (このIDを非表示/違反報告)
avis - 死なない彼は、今度どうしていくのでしょう。奇跡の可能性を信じ、無限へと手を伸ばすのか、諦めるのか。それを知るのは彼だけですね。…深淵の物語でした。 (2022年5月1日 19時) (レス) id: 94c750415c (このIDを非表示/違反報告)
avis - 森羅万象が代替するのは、人間の云う浅はかな願いなようです。御客様は森羅万象を説くつもりはないようですけれどね。…深淵の物語でした。 (2022年4月29日 8時) (レス) id: 94c750415c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：dackmoon 闇月 | 作者ホームページ：http://dackmoon yamiduki
作成日時：2022年1月26日 19時
