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#137_Stay of One Day ページ15

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「あー、またかよ！」




洗面所から洋平さんの声がして、
少しするとリビングへ戻ってきた。


仕事が早く終わったという洋平さんから連絡があって
今日は久しぶりに私の家にお泊り。




「ねー、Aちゃん、おかしくない？」

「なにがですか？」




さっき文句を言ってたみたいだし、
なにかあったのかなって思って聞いてみたら




「だってさ、また歯ブラシの充電が切れた」

「・・・はい？」

「はい？じゃないよ。歯ブラシの充電切れたの」

「はあ、」

「はあ、って。ちゃんと聞いてる？」

「聞いてます」




聞いてますって言うか、
うちの電動歯ブラシは充電式だから
いつか充電が切れるのは当たり前だと思うんですが。




「だってさ、タイミングおかしくない？
俺、Aちゃん家に来た時しか使わないのに、
なんで俺が使うといっつも充電切れんの？」

「たまたまじゃないですか？」

「たまたまにしては切れ過ぎなんだよなー。
Aちゃんは毎日使ってんのにさー」

「私だって充電してますよ？
まったくしてないわけじゃないですから」

「そりゃそうだろうけどー」




そう言いながらも
洋平さんは全然納得できない様子で




「頻繁にお泊りしてるわけでもないのに、
歯ブラシはもう何回も充電してんだよな」




なんて、ブツブツと文句を言っている。




コンセントに挿すだけなのに、
子供みたいな文句言っちゃって可愛いなって思ったら
ちょっとだけ揶揄いたくなってきてしまった。




「あれじゃないですか？歓迎されてないとか笑」

「え、Aちゃんに！？」

「違いますよ、歯ブラシに」

「歯ブラシに歓迎もクソもないでしょ」






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