私は別に不幸でもいい

五十話 ページ3

「お早う 龍くん」

「あぁ 久しいなA」

いつも通りの龍だなと思う
「今日、お前が捨てた任務 人虎の確保に向かう」

「………へぇ 居場所とかわかるの？」

「お前も知っているはずだ 泉鏡花の携帯には発振器が埋め込まれている。
人虎は今 泉鏡花と行動を共にしている、恐らく軍警に鏡花を連れていく気だろう そこを狙う」


「成程ねェ 成功するといいね！
ちなみに確保したあとはどうするのかな？」


「……輸送し手配していた船で依頼人の元まで連れていく」

「ふぅん まぁ 頑張りなね 君の夢のために」


「……煩い」
険しい顔の龍を見送り 今聞きだしたことを踏まえながら敦くんを救出する算段を組み立てていく

私にはこれくらいしか出来ないけど

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