【銀魂】空から女の子が降ってきました。22

第八百八十六訓 ページ31

そして無事江戸へと戻った私達であったが……前みたいに屯所で仲良く暮らす…なんて真似できるはずもなく。





桂「貴様ァ！人が出した飯にその様にマヨネーズを大量にかけるとはどの様な神経しているんだ！！！飯が可哀想だとは思わんのか！」



土方「マヨネーズをかけられるという事こそ飯にとって至上の喜びだろーが舐めてんのか！！マヨネーズの良さも分からねぇ野郎がしゃしゃんじゃねェ！」



桂「なんだそのマヨネーズのギトギトで塗り固められた固定概念は！飯に謝れ！！というより俺に謝れ！！！」





………はい、見ればわかるけどこの通りー。江戸へ帰還してからは桂君達浪士の隠れ家に真選組はお邪魔させて頂いている状態なのである。

まあ今世間体は真選組は悪逆の徒として見ているから表に顔を出せるはずもないしねぇ…





『けどいくら喜々がお膳立てしてもらっただけの愚物とはいえ、桂君とトシがこんなんで大丈夫かねぇ』



山崎「Aさんも中々喜々にブチ切れて理性失ってません？？」



『まさか、私はこの場にいる誰よりも理性的な人間さ』





だが、喜々にブチ切れているのは確かだ。


今回の事がこれ程までに大きくなったのも全てアイツのせい……だが意外とアイツは大した事ないというか…普通に馬鹿なのである。




＿＿＿＿＿＿今回の幕府中枢から起きた前例のない反乱。それは生まれて間もない新政府を大きく揺るがした。




首謀者は警察庁長官となるのだから勿論大事として扱われ、利用されていたとはいえ多くの警察組織も反乱に関わった。


幕府が上手く立ち回るには、早々に佐々木くん一人に責任を負わせて混乱を収めるが妥当。死人に口なしなのだから。






(けれど情報によると、喜々は私情で佐々木くん旗下の警察組織を潰そうとしているらしい…怒りで我を忘れ警察機構全てを一新しようとしているとか何とか)






本当に馬鹿だ。まあ馬鹿だからこそ天導衆の傀儡になったのだろうが……けれど今回はそれが中々良い方に転がった様に思える。



喜々のやり方に疑問を持った……簡単に言えば彼の馬鹿さに呆れ返った者達が出始め、処分が下る前に彼を見限り出奔する者が続出したのである。



勿論警察機構も機能しなかった。当然だ、喜々自身が潰した。そして出奔者はとっつぁんが密かに反幕勢力として取り込んでいく…と。倒幕間近とも取れる。





新政府が樹立して三ヶ月。


私達は……どう動くべきなのだろう。









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