第八百八十二訓 ページ27
そこからは怒涛の流れだった。
奈落の船からの爆撃を凌ぎながら自分達の船へと無我夢中で走った。あそこに入り込んでしまえば勝ちなのだ。
『っ、私が総悟と道を開く！！死んだら殺すぞお前ら！！』
近藤さんをトシに任せ、総悟と肩を並べて奈落の歩兵達を片付けて行く。声を掛ければ周りから野郎共の暑苦しいおおおお！！！という雄叫びが聞こえた。
視界の隅では、佐々木くんに信女ちゃんが肩を貸してゆっくりと船の方へと向かっている。
(っ大丈夫、大丈夫…！！あと少し、あと少し…！！)
「もう限界だ！！早く飛び立たねえと脱出する前に船が沈むぞォ！」
『っ、ざっけんな！！！飛び立ってみろ、烏ごと船ぶちのめすぞゴラ！！！』
土方「そんだけじゃねぇ！！俺が翼を叩っ斬ってやらァ！」
『トシ、！』
そうして歩兵を片付けながら船を死守する。気付けば総悟だけでなく、近藤さんを船の中まで避難させたトシも隣で戦っていた。
『あ……っ、佐々木くん、信女ちゃん！！』
土方「っ、急げェェェ！！！！」
冷や汗をかきながらも見回せば、今こちらに向かってきている佐々木くん達の数十人が最後の列だと気付く。
彼等が乗れば船は飛び立てる、ここから出られる、江戸に戻れる……！！
『離陸準備だ！！！』
土方「おい良いか、奴等が乗船したと同時に船を出せ！その前に出したら殺してやるからな！！」
大丈夫、大丈夫大丈夫！！ここを凌げばもう誰も死なない、もう奪われない、前みたいな日常へと戻れる……！！
『！鉄君！！』
すると、ゆっくりと進んできていた佐々木君達に更に後ろから鉄君が肩を貸した。
……やっぱり、やっぱり彼もお兄ちゃんの手は振り払えないんだ。きっと何だかんだ言って死んで欲しくないんだろうな。
『三人とも…！急いで！！』
鉄之助「すみませんAさん…っ！」
『言ったろ、死んだら殺すって…私に殺される前にさっさと乗れ！！』
三人に斬りかかろうとした奈落を斬り裂き、船に乗れる様に促す。
搭乗橋に三人の足が掛かったのを確認してから私も船中へと戻り、中へと入り込んだ。
土方「！っ出せ！！！」
＿＿＿＿そして全員乗せた船が、ようやく動き出す。
砲撃を受けながらも……何とか地上からその身を持ち上げ、船は空へと飛び立った。
ー
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実珠(プロフ) - しきしまさん» わーー！！ありがたいお言葉……！有難う御座いますただいまですーー！お待たせして申し訳ない…🙇🏻♀️ ちまちまとではありますがこれから更新していくので楽しみに待って頂けたら幸いです！！！ (12月18日 21時) (
レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - あやさん» わわわ有難う御座います〜！！！待っていてくださったなんて！！光栄……！おまたせしてごめんなさい！、これから頑張っていきます！！ (12月18日 21時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
しきしま(プロフ) - おかえりなさい〜！！更新待ってました！これからも頑張ってください！ (12月18日 20時) (レス) @page44 id: b9707e3599 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 更新待ってました〜！！ おかえりなさい！ (12月18日 20時) (レス) @page44 id: 6508c9a6a6 (このIDを非表示/違反報告)
実真(プロフ) - 華さん» 発破かけて下さって本当にありがとうございますううう……！長らくお待たせしてしまい…申し訳ない🙇🏻♀️ これからはちまちま更新していく予定です……！ (12月18日 19時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：実珠
| 作成日時：2022年8月13日 0時
