第八百七十三訓 ページ18
船に積んであった荷に火が爆発によって引火したのか、轟々と燃える炎。そんな戦艦が私たちの元へと突っ込んできて辺りは一気に火に包まれた。
『……っ!皆!無事かい!?』
銀時「っ、あぁ……少しだが俺らのとこから戦艦はずれたみてぇだしな…A、お前は?」
『っ、私も無事……だけど、』
取り敢えず皆の安全確認だ、銀時君は無事、そしてその後ろにいる総悟と神楽ちゃんも無事……周りにいた隊士達も避難しようとしてたし巻き込まれては無いはず。
それに戦艦が落ちたのは、どちらかというと私達じゃなくて____
『……っ、やっぱ、戦艦が降ろうとご無事ですか』
虚は、ただ薄く微笑みながら業火の中を何事もないように立っていた。襲いかかってくる様子はない。それに丁度戦艦のパイプや鉄が虚の行く道を塞いでるし……
____チャンス。
正直、虚をこの世に放っておくのは危険だ。だが今の私達じゃ適いっこないし死ぬよりはマシ。
だから一度引いてアイツについて調べ倒す方法を探し、それを実行する。これしかない。
どれだけ先生と似ていても、母さんのことを知っていて気掛かりでも、それについて聞くのは今じゃない。足を止めたら全員死ぬんだ。
『混乱に乗じて全隊、撤退!!!動ける者は怪我人に手を貸しながらここを脱しろ、生きる事だけを考えるんだ!!奈落の追跡もある、急げェ!!!』
指示を飛ばせば皆こんなよく分からない状況でもしっかりと従ってくれる。いい部下を持ったな、私。
そして、段々と業火に紛れて隊士達が引き始めた。後ろ髪を惹かれていた銀時君も総悟に言われ前に向き直る。信女ちゃんには神楽ちゃんが手を貸しているようだ。
私も剣を杖にしてその場から走り去ろうとした時……
.
.
『っ、』
____虚に、名前を呼ばれる。
上手く、声が出ない。虚に向けた背にとんでもない圧迫感と冷や汗を感じて、ガチガチと震えそうになる歯に力を込めた。
ゆっくりと振り返れば紅い双眸と目が合って、ゆっくりとそれを細められて。
虚「次は、殺します」
(はは、まさかの……奈落首領様直々にマークされちゃった感じですか)
ー
2147人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
実珠(プロフ) - しきしまさん» わーー!!ありがたいお言葉……!有難う御座いますただいまですーー!お待たせして申し訳ない…🙇🏻♀️ ちまちまとではありますがこれから更新していくので楽しみに待って頂けたら幸いです!!! (12月18日 21時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - あやさん» わわわ有難う御座います〜!!!待っていてくださったなんて!!光栄……!おまたせしてごめんなさい!、これから頑張っていきます!! (12月18日 21時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
しきしま(プロフ) - おかえりなさい〜!!更新待ってました!これからも頑張ってください! (12月18日 20時) (レス) @page44 id: b9707e3599 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 更新待ってました〜!! おかえりなさい! (12月18日 20時) (レス) @page44 id: 6508c9a6a6 (このIDを非表示/違反報告)
実真(プロフ) - 華さん» 発破かけて下さって本当にありがとうございますううう……!長らくお待たせしてしまい…申し訳ない🙇🏻♀️ これからはちまちま更新していく予定です……! (12月18日 19時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:実珠 | 作成日時:2022年8月13日 0時