15時15分、ここで会おう。【名前変換オリジナル】 (ページ35)

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35話彼side ページ35

俺は、あいつと出会った事が
運命だったのかもしれない。

俺は、杏美香の事を前から知っていた。

――俺がいじめられ始めた時の頃

藤原「おーい大翔クーン！明日はもっとよろしくな～」

あいつにお金をたかられる日々

大翔「ん？」

帰り道、そこには可愛い服を着て
あたかもデートの様な格好の女の子がいた。

歳は、同じくらいか大人っぽいからちょっと上か
よく分からないが彼女から目が離せなかった

「なんなのよ…私は玩具じゃないのよー！！」

彼女がいきなり叫び声をあげた

大翔「ちょっ、お姉さん大丈夫ですか？」

――え

振り返るとその人は目を真っ赤にして泣いていた。

大翔「ど、どうしたんですか」

「や、やだ…怖い、」

――ドクン

犯罪者でも見るかのような目で俺を見る

大翔「ちょっ、怪しいものじゃないですって」

「もう人なんて信じられない！何されても裏切られるんでしょ!?私の本質なんて知らずに傷つけて、離れるんだ…!!!」

情緒不安定過ぎるのかその人は走り去っていった。

大翔「なんなんだよ…」

でもドキッとした。あの人にとかじゃなくて本質なんて知らずに傷つけて、離れる…か

――しかし次の日だ

藤原「大翔クーン移動教室一緒にいこーよー」

相変わらず藤原に付きまとわれていた。

？「ちょっ、待ってよ愛梨！」

――えっ

愛梨「杏美香ってば～！遅い遅い！」

昨日のお姉さん…

じゃない！同い年だ！この学校だったのか

松崎杏美香、無理して笑っている理由は後にわかるだなんて恐ろしいほど、あった時もちょーどデートから逃げ出した日だった。

今、杏美香とこうやって笑い会えているのが
奇跡のようだ。

あの時に俺を見つけてくれたのが杏美香でよかった
杏美香を救えたのが俺でよかった

君と、1番近くにいれる特別な人になりたい