後先は考えないsideエド ページ20
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sideエド
あれからまた眠りについた俺は、やがて朝日が眩しくて目を覚ました。
エド｢なーんか、寝た気しねーな…｣
朝方、ふと目が覚めるとAが俺にタオルをかけ直してくれたんだよな。
その後…なんかずっと見られてた気が…した。
1度寝たからかあんま記憶が定かじゃねーけど
寝た気がしねーのはアイツのせいだろうな…
そんなことを考えていると、ほんのりとパンの焼けた匂いが鼻をかすめる。
師匠かAが、朝ごはんを作っておいてくれたみたいだな。
それにしても、やけに静かだ。
師匠たちは仕事だとして、アルとAは？
エド｢…ふあぁー｣
仕方がないので、探しに行くことにした。
アル｢あ、兄さん｣
師匠の書庫に向かうと、アルが居たので声をかける。
エド｢はよー。なぁ、A…｣
アル｢しー、起きちゃうから｣
人差し指を立てて言うアルが指さした先で、Aは横になって寝ていた。
エド｢…なんでここに｣
アル｢ここでずっと2人で話してたんだよ｣
どうやら、朝早くに目が覚めたAは、眠る事が出来ないアルのためにと、誰かが起きるまでずっと話し相手になってくれていたらしい。
アル｢Aのお話、本当に面白くてさ。
こんなに楽しい夜明けはすごく久しぶりだったよ｣
エド｢そうか…、よかったな｣
いったい、どんな話をしたんだろう。
どんな顔で、笑いかけたんだろう。
心の底で、薄暗い思いがふつふつと湧き上がってくる。
あの時起きておけばよかった。なんて
『んん…』
気がついた頃には、まだ眠っている彼女を抱き上げていた。
エド｢…寝室、連れてくわ｣
アル｢あ、う、うん｣
反応に困っているアルを置いて、足早に部屋を出た。
なんだ、俺は何を焦ってんだ？
寝室にたどり着けば、ベッドの上にそっとAを寝かせる
『う、んー…』
流石に目が覚めちまったか、と思いながらも、俺の身体はとまらなかった。
俺は彼女の髪の毛を1束手に取ると、彼女の目が自分を捉えるのと同時に、その髪に口付けを落とした。
『……っ？』
エド｢…気づくのがおせー｣
そう言い残し、さっさと寝室を後にする。
そのまま、俺の事で頭がいっぱいになればいい。
書庫でのことなんか、忘れちまえばいい。
後先なんか考えずそんな事を思いながらも、緩んでしまう口元を覆い隠さずには居られなかった。
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柏餅(プロフ) - 神すぎますｩｩｩ！ (3月21日 16時) (
レス) @page28 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵(プロフ) - みーさん» あっあっ…コメントありがとうございます…っ！みー様のお命、救われたのなら私はとても嬉しいです…。もっと沢山の方を救えるよう精進致します(？) (2022年3月17日 21時) (レス) id: d7d7e6bb61 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - あっあっあっ、ﾊｶﾞﾚﾝの夢小説ものっそい少ないので助かります･･･再熱してたので命が救われました･･･ありがとうございますありがとうございます！！！ (2022年3月16日 22時) (レス) id: 9c701de065 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵(プロフ) - レイさん» 暖かいお言葉、本当にありがとうございます…！私の文章をそんなにお褒めいただけると思わず、むしろ毎回投稿前に悩むくらいでした。レイさんのコメントで、やる気がもう200倍くらい出てきたので、これからも頑張りますぅぅうう！！！ (2022年3月1日 23時) (レス) id: bc8ff92a4c (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 毎回の話がおもしろいし、文章も私とは天と地の差があって、最初の方から見ていたのですが、初めて見たとき、そして今でも話が更新されるごとにびっくりしています。いつも最高の文章を書いていただきありがとうございます！ (2022年3月1日 21時) (レス) id: 16d4726e1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YayoiSakura | 作成日時：2022年2月17日 14時
