何も知らないside エド ページ22
side エド
***
48兄｢見事だ、小僧。今度こそ本当におまえの勝ちだ。｣
エド｢だったら今度こそ知ってること全部話せよ。｣
俺たちは、ここへ賢者の石の事を調べに来た。
だから話してもらわなきゃならねぇ。全てを。
48兄｢それは出来ん。さっさと我々を破壊し、ここを立ち去れ。｣
このおっさんは、喋らない上に俺に人を殺せってのかよ
エド｢……人殺しは勘弁しろ｣
48兄｢ふん、甘ったるいことを。こんな我々が人と呼べる代物か？
殺すのではない、破壊しろと言っているのだ。｣
エド｢あんたらの事を人じゃないと認めちまったら、俺は俺の弟をも人じゃないと認めることになる。
だから、あんたらも人間だ。人殺しは、嫌だ。｣
48兄｢ふ、、はははははは！！面白い！｣
48弟｢あ、兄者？｣
突如笑いだした兄の方に、俺も弟も驚く。
48兄｢人としての心どころか、身体までも捨てた今になって初めて人間扱いをされるとは！
ふははは、面白い！
小僧！石について知りたいと言ったな。｣
48弟｢兄者！喋ったら俺たち処分されちまうぞ！｣
エド｢お、おい｣
急に笑いだしたと思ったら、今度は全て話すと言い出した。
48兄｢ただし、私は『錬金術には詳しくない』と言った通り、賢者の石については何も知らん。｣
エド｢だあっ！！！話になんねーじゃんかよ！！！！｣
48兄｢石については知らんが、それを作らせていた者、…すなわち、我々にここを守るように言いつけた者の事ならば…｣
エド｢それは…！誰だ！？｣
48兄｢そいつらはーーー｣
ついに真実を掴める、そう思ったのもつかの間。
ゴスッ…
48兄｢がっ…｣
48弟｢兄者！！｣
なにか鋭いもので兄の兜は貫かれてしまったのだ。
？｢あぶないあぶない…。だめよ、ﾖﾝﾊﾁ。余計なことしゃべっちゃあ…｣
？｢あらら、このお嬢さんと言い、鋼のおチビさんと言い、なんでここに居るのさ？｣
いつの間にか現れた黒ずくめの2人組。
お嬢さんと聞いて嫌な予感はしたが、男の方の腕の中に見慣れた姿をみつけ息を飲む。
エド｢……っ、A…！｣
？｢さーて、どうしたもんかねこの状況。｣
しまった、迂闊だった。
ふとした時からAの声がしなかったのに、真実に目が行き過ぎて、Aを奪われちまった…
どうする、どうしたらいい…！？
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柏餅(プロフ) - 神すぎますｩｩｩ！ (3月21日 15時) (
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作者名：YayoiSakura | 作成日時：2022年1月14日 10時
