罪を侵して人を愛せず【鋼錬】 (ページ12)

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愛称ページ12

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しばらくして、全ての本が片付いた頃にエドワードさんは帰ってきた。

アル｢どこ行ってたんだよ、兄さん。

全部片付け終わった頃に帰ってくるなんて、卑怯だぞ。｣

エド｢おー、わりーわりー。｣

少し不貞腐れたようなアルフォンスさんに、軽く返事を返すだけの彼。

なんだか、私と目を合わせないようにしている感じがした。

『あの…エドワードさん？』

もしかして、怪我でもしたのだろうか。

だとしたら怒るのも当然だ。

私が申し訳なさそうに彼を見ていると

エド｢……エド。｣

『え？』

エド｢エドでいい。あと、硬っ苦しいから畏まったのもナシで。｣

『は、はぁ…』

急に言われても、頭が付いてこないのだけど。

『少しずつ、がんばりま…がんばる…』

エド｢おう、頼むわ。｣

突如許された愛称呼びに驚いていると

アル｢じゃあ僕もアルって呼んでね。

もちろん敬称はなし！｣

『え、じゃ、じゃあ私も、Aで呼んで、アル！

え、エド…も。』

エド｢おー…｣

アル(はは〜んこれはもしや)

エド｢…なんだよ｣

アル｢べっつにぃ〜？｣

『？？？』

不機嫌そうなエド…と、なにやら楽しそうなアル。

なんだか一気に距離が縮んだ気がして、私は嬉しかった。

エド｢つーかさっさと解読はじめんぞ！こら！｣

アル・A｢はぁ〜い｣

エドの掛け声で、私たちはまた先の見えない解読作業に取り掛かるのだった。

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あだ名を設定できるようにしました。
設定して頂けると、距離が縮むかと思います(多分)

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