陸王2nd season

6話 ページ6

ASide
なんか茂木くん最近おかしい。毛塚毛塚って自分のことが見えなくなってる。
この紙。
毛塚のタイムの紙。
まさか佐山さんが。
こんなの、、
監督も私と気持ちが同じようで、豊橋国際マラソン
を出ることを拒否した。

内藤…「A！！」

A…「内藤くん？」

内藤…「茂木がやばい。まだ走ってるんだ。
あいつ、、」

A…「監督呼んでくる。」


A…「監督！！茂木くんが…」

監督…「ったくあいつ。」

監督…「なにやってんだよ！茂木！
おい、とめろ！」


内藤…「茂木！やめろ！」

立原…「なにやってんだよ！」

加瀬…「もう休め！」


監督…「完全に足にきてんじゃねえか！
事務室で冷やせ！」

茂木…「まだ行けますよ！
フルマラソンを走れることをしょうめいしますよ」


監督…「いい加減にしろ！！
冷やすのは足じゃない！
あたまだ！！

そんなことだからな俺は豊橋国際マラソンを出ることに反対したんだ！」



茂木…「教えてください！
俺の何がだめなんですか！
俺と毛塚の何が違うっていうんですか！！！！」


A…「なにそれ(小声)」

内藤…「A…」

A…「茂木くん最近おかしいよ。
毛塚毛塚って。
茂木くんは何のために走ってんの。
誰かのため？違う。自分のためでしょ。」


茂木…「何がわかるんだよ。俺とAは別世界だよ。Aは優良選手。俺は…」

A…「私は優良選手なんかじゃないよ。ただ自分を超えたいそして恩返ししたいその一心だよ。
私は茂木くんの今の走りは、焦りを感じるんだ。
茂木くんが茂木くんじゃない。
茂木くんは自分らしく走ればいいじゃん！
毛塚と比べなくたっていい！
」


監督…「そんなに知りたいんだったら教えてやるよ。今のお前は毛塚に勝てない。毛塚ははるか遠くいく天才だ。
お前が怪我をしてる間にな、毛塚は常に追われる人間だ。それでもあいつはトップを走り続けた。
お前が挑もうとしてるやつはそういうやつだ。
お前と毛塚はちがうんだよ！！！
ちょっとニューイヤーで毛塚をこえたからって調子のんなよ！！
もしかしてお前あの時毛塚が病気を偽ったって思ってるんじゃないか。知り合いの関係者に確認した所、毛塚はあの日38度の発熱だったそうだ。間違いなくいつリタイアしてもおかしくなかったそうだ！
おまえ自分を見失って何のためにはしってんだ！！！！
毛塚に勝つために？
お前の走りのゴールはもっと先にあるんじゃねえのか！！！まず勝たなきゃいけないのは自分自身だ！
その時はじめて毛塚を超えられる！！！
」



茂木…「(涙)」

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