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理解者8 ページ41

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『ッ...だから逃げろって言ってんだろうが!!』

機械越しに聞こえたAの荒ぶった声にピリリと空気が揺れた。
ここまでAが怒鳴ったのは初めて聞いた。鳥肌が立つ。今までのAじゃない。

声だけでは、向こうの状況はよく分からない。だが、危険なのは確かだ。
何とか方法はないか、と思っていると、隣で赤井さんが立ち上がった。

コナ「え?赤井さん?どこ行くの!?」

赤井「上矢のところだ」

コナ「は?この状況で??」

思わず気の抜けた声が出た。それほど赤井さんの言葉には理解できなかったからだ。
この場を離れる?
Aの声を聞けるのが最悪最後になるかもしれないこの状況で??

仲間よりも敵の確保にしか頭のない赤井さんに少し怒りを覚えた。
Aの事が好きなんでしょう?
どうして...

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赤井「どうして...と言った顔だな。だがAはきっと上矢を捕らえることを望んでいるだろう。」


俺の表情を汲み取ってそう言った赤井さんの最もな意見に俺は何も言えない。

確かに、Aが上矢を逃がしたのはこの警察に包囲された状況の中、上矢を灰原と共に自害させないようにするためだ。
人質を取られて爆弾を準備し、建物に籠られるのはこちらとして手を出せない不利な状況。
だからAは上矢と灰原、爆弾を遠ざけたかった。

手動スイッチ制の爆弾なら危険だが、話を聞くに爆弾は時限爆弾らしい。
Aはその事も確認しに行ったのかもしれない。


赤井「俺はAを信じている。だから俺は俺の仕事をする。」



羨ましい。
そう素直に思った。

お互い違う場所にいてもお互いを信じ合い、自分のやるべき事を確認せずにも、出来る絶対的な信頼関係が。
まるで、ホームズとワトソンみたいな関係が。



赤井さんの姿を黙って見送り、少しでも解決策はないか、と俺は機械に耳を傾けた。



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薄暗い建物内。
エレベーターやエスカレーターは止められている。階段しか手段はない?

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赤井「なっ、お前は...」


階段下に待機していたらライ…いや、赤井秀一が走ってくる。
そして俺の姿を見て目を見開く。


Aが俺を自分の叔父だと無理やり通していたが、疑われていたことは間違いない。
今は組織時代によく着ていた服装だ。


アイリ「後は任せたぜ……ライ」

赤井「!」


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設定タグ:名探偵コナン , 赤井秀一 , 降谷零   
作品ジャンル:アニメ
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トロ丸くん(プロフ) - 初コメ失礼します。凄く面白くて大好きです!ただ、理解者2から3にかけてがおかしくなっているので修正したほうがいいと思います。更新楽しみにしています! (2020年4月11日 9時) (レス) id: 1357d0851f (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです!番外編とかでもっとジンとの絡みが見たいなぁと思ってますw更新頑張ってください! (2020年4月10日 15時) (レス) id: 51ee7cd96d (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 面白いです最新待ってます頑張ってください (2020年4月2日 0時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
斉藤さん - 続編おめでとうございます!待ってました!!今度はジンのターンですね( -ω- `)フッジン好きの私にはニヤけが止まりませんw (2020年3月20日 23時) (レス) id: 4ec1a4318b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:235711 | 作成日時:2020年3月15日 19時

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