理解者9 ページ42
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俺の仕事をライに託し、建物を出る。
そして黙ってイヤホンに耳を傾ける無防備な背中に声をかけた。
アイ「どうだ?工藤新一」
コナ「なっ、お前...アイリッシュ!?」
髪は黒いままだが、組織時代の服装と雰囲気を纏えばどうやら俺だと気づいたようだ。
なぜ、生きているのか。そう目で聞いているのが簡単に分かる。
アイ「アイツに救ってもらったんだ」
コナ「...Aに」
アイ「ああ...そんなことよりも俺にも聞かせてくれ、Aの声を」
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『もし...上矢の持ってる爆弾が手動式のボタンであれば、私は上矢を殺すという選択を取るかもしれない。』
「...ほう」
米花町へ戻る車内、Aはそうはっきり言った。こいつは今まで見てて、人を殺すのを好ましいと思っていないとは分かっていた。
『それは同時に、今の友達を捨てることになる。今の私の周りの人達は綺麗な人達で、人殺しになった私が共に居ていいような場所ではないから。』
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『今まではそれでいいと思ってた。でも、それは私の本心ではなかった。親しい友を作りたくないと…いや、離れた時が怖いから自分に言い聞かせていただけなんだって。...でも、今は違う。私はこれからも今の仲間と一緒にいたい。
そのために私は自分自身で決着をつける。』
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『なるべく自分でやるけど、もし逃がしたら貴方が殺してほしい。躊躇せずにやっていいよ。だから貴方はビルの階段下に待機しておいて』
なるほど、
俺は上矢を逃がした時の保険か。
俺にビルの中の事を頼まないのは、あくまでも自分で決着をつけたいらしい。
『そして爆弾がタイマー式だったら私が対峙する。頑張って動けなくするけど、相手は男で手練だし六割の確率で無理』
「(Aがここまで弱気なのは珍しい、、、)」
いつも自信満々にAにとっては珍しい弱気な発言に少し驚いた。
やはり、今回の相手は相当の手練だ。
『まあ最悪、重傷負わして建物から逃がすよ』
「俺はそん時の上矢を捕まえる役ってわけか。」
『当たり』
結局A1人で対処できる可能性は低い。
相手は拳銃持ちだろうし、他にもどんな武器を持っているか分からない。
そんな予測不能な相手を対峙しろと、、。
アイ「お前本当に人使い荒いな、、ジンが可愛く見えるぜ」
『あら、褒め言葉』
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トロ丸くん(プロフ) - 初コメ失礼します。凄く面白くて大好きです!ただ、理解者2から3にかけてがおかしくなっているので修正したほうがいいと思います。更新楽しみにしています! (2020年4月11日 9時) (レス) id: 1357d0851f (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです!番外編とかでもっとジンとの絡みが見たいなぁと思ってますw更新頑張ってください! (2020年4月10日 15時) (レス) id: 51ee7cd96d (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 面白いです最新待ってます頑張ってください (2020年4月2日 0時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
斉藤さん - 続編おめでとうございます!待ってました!!今度はジンのターンですね( -ω- `)フッジン好きの私にはニヤけが止まりませんw (2020年3月20日 23時) (レス) id: 4ec1a4318b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:235711 | 作成日時:2020年3月15日 19時