侵入者8 ページ29
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アイリッシュとブルーと私の3人でアジトに侵入する。侵入は至って簡単で、完全に舐められてるな畜生と舌打ちをする。
施設は東西南北の建物に別れており、かなりの大規模の敷地だ。
ブルーとは別れ、アイリッシュと共に上矢の元へ向かう。地図を見るに、上矢がいるのは北の館の最上階の一室。
｢侵入者だ！｣
｢捕まえろ！！｣
次々と襲い来る敵を簡単になぎ倒し、目的地に近づいていく。
そして遂に...
追い詰めた。
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｢俺......人を殺しちまった......｣
今でも耳に残る兄貴のか細い声。
あの時、なんて声を掛ければいいのか分からなかった。当時の私にとっての最大限に出来る言葉をかけたと思う。
『兄貴の信念はそんな簡単に潰れるようなものでは無いでしょ？？』
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｢...そうか、｣
『...うん、絶対そうだよ。だって、私の唯一の兄だよ？？』
｢......血が繋がってなくても、俺の事を兄貴と呼んでくれるのか？？｣
『何言ってんの。血なんて関係ない。兄貴は私の大事な兄貴だよ』
その後に聞こえた｢ありがとう｣の声は震えていた。
...あの時、兄貴は泣いていた。
──────────
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私の言葉が兄貴にとって良かったのか悪かったのか、どちらに転げたかは分からない。
あれからずっと考えている。
GATEを追い込んでいく事は、私のあの時兄貴にかけた言葉を正当化しているような気がしていた。
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ドアノブに手をかける。
その手は震えている。
アイリ｢...おい｣
私の手を見て心配そうにアイリッシュが声を掛けてくれる...が、それに対し笑顔で返す。
『大丈夫、武者震いだよ』
この部屋に上矢がいる。
兄の仇...これで、ついに！！
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『上矢！！』
バンッとドアを開けて勢いよく部屋に入る。
目に飛び込んだのは上矢...ではなく、1人の男。
アイリ｢...誰だテメェ｣
アイリッシュの言葉を無視するように男は壁に付いている何らかのボタンを押した。
すると、プロジェクタースクリーンが天井から降りてくる。
映像には憎たらしい1番の本命が映る。
上矢｢...やぁ、態々お疲れ様｣
『...上矢』
上矢はここにいない、と一瞬で理解した。
クソ！と舌打ちをする。
上矢はくだらない事を幾つか述べながら、ニヤニヤと気持ち悪い笑顔を浮かべている。
幾つか話すと、急に表情が変わった。
今まで素通りさせていた耳を傾ける。
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トロ丸くん(プロフ) - 初コメ失礼します。凄く面白くて大好きです！ただ、理解者2から3にかけてがおかしくなっているので修正したほうがいいと思います。更新楽しみにしています！ (2020年4月11日 9時) (
レス) id: 1357d0851f (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです！番外編とかでもっとジンとの絡みが見たいなぁと思ってますw更新頑張ってください！ (2020年4月10日 15時) (レス) id: 51ee7cd96d (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 面白いです最新待ってます頑張ってください (2020年4月2日 0時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
斉藤さん - 続編おめでとうございます！待ってました！！今度はジンのターンですね( -ω- `)ﾌｯジン好きの私にはニヤけが止まりませんw (2020年3月20日 23時) (レス) id: 4ec1a4318b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：235711 | 作成日時：2020年3月15日 19時
