決断者3 ページ4
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私とれいにぃの2人だけの空間。
私は屋上のフェンスにもたれかかる。
屋上から見る夕日の景色は普段より幻想的で私達を見守ってくれているようだった。
まずは俺から質問させてくれ、と言うれいにぃにどうぞ、と促す。
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降谷「赤井秀一とはどういう関係なんだ?」
やっぱりそれか。
確かにあの百貨店の時、かなり変装したれいに
ぃにベタベタしたし、かなり仲良い関係だと思われているだろう(演技だったけど)
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降谷「付き合っているのか??」
『............は?』
なんでそーなった??
何か誤解を招いているらしい。
『いやいや、それは違うよ。
私と秀一は協力関係。組織を滅ぼす為のね』
私の答えに「なるほど」と答え、少しほっとした様な表情をしたれいにぃ。
きっかけは何かという質問には、キールの事も関わってくるのでそれは答えられないと言った。
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『今度は私から質問』
これは、一番聴きたいこと。
『れいにぃと秀一は何があったの?』
強い風が私達の間を通った。
その風に揺れる綺麗な金髪にふっと視線がいく。
数秒後、れいにぃは言葉を零すようにぽつりと話し始めた。
降谷「…前に話したよな。ヒロが死んだって」
『…!うん。』
突然に出てきたヒロにぃの名前に驚く。
2人の関係にヒロにぃが関わっていたのか。
降谷「ヒロも俺と同じように黒の組織の潜入捜査官をやっていたんだ。」
『……』
そうだったのか。
あんな太陽のような人を、真逆の闇の世界に行かせるなんて……。
降谷「ヒロはスコッチというコードネームを与えられるまで名前を上げて、俺とスコッチ、ライ…赤井の3人がよく組まされていた。」
そんな前かられいにぃやヒロにぃは秀一と会っていたのか...こんな出会いじゃなかったら、最強の味方だろうに。
降谷「しかしある日。スコッチがノックだという情報が漏れたんだ。」
そこでなんとなく察した。
れいにぃが言っていた「仲間」は、ヒロにぃの事だったんだ。
降谷「暗殺を命じられたのはライ。俺がその情報を受けたのは遅かった。走って走って、2人のところへと駆けつけた。だが...」
れいにぃは悔しそうに拳を握りしめて、唇を噛み締める。
降谷「間に合わなかったんだ……」
れいにぃは表情を見られたくないのか下を向いた。でもどんな表情をしているか声色で分かる。
私はなんと声を掛ければ正解なのか分からなかった。ただ、れいにぃが泣きそうな声で説明する真実を黙って聞いているしかなかった。
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よる - イッキ見しましたー!2日かかった…(読むのが遅いだけ)面白かったです!更新待ってまーす!笑 (2020年3月14日 15時) (レス) id: c5f0e73031 (このIDを非表示/違反報告)
あやね - 更新まだですか?待ってます!! (2020年2月13日 0時) (レス) id: 4ec1a4318b (このIDを非表示/違反報告)
さち - すごくおもしろいです。続きが楽しみです。よろしくお願いします。 (2020年1月21日 23時) (レス) id: bae193555e (このIDを非表示/違反報告)
あやね - 更新まだですか.....? (2020年1月12日 23時) (レス) id: 4ec1a4318b (このIDを非表示/違反報告)
氷 - めちゃくちゃ面白かったです!個人的にルパン達との絡みを増やしもらったら嬉しいな、と。これからも頑張ってください! (2019年12月22日 20時) (レス) id: 0dd927e5ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:235711 | 作成日時:2019年10月13日 21時