決断者4 ページ5
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それからその時の詳しい状況も教えて貰った。
拳銃、心臓、携帯、返り血。
話の内容から、れいにぃが認めたくないであろう仮説だって生まれてくる。
『……』
お互いの間に沈黙が流れた。
何も言わずに、お互い下を向く。
でも、これだけは伝えないといけない。
私が学んだことを。
『私は…れいにぃに仇討ちなんてして欲しくない』
降谷「ｯだが！ヒロを喪った気持ちならAも分かるだろう！？」
『...そうだね』
降谷「だったら…！」
れいにぃは辛そうな表情をしていて、見ているこちらも辛くなる。
れいにぃが今まで抱えてきたものを少しでも軽くしたい。その気持ちを持って、少しずつ言葉を選んで並べていく。
『確かに仇討ちしたい気持ちはわかる。けどその気持ちは違うところに変えられない？ 』
降谷「俺に仇討ちの思いを捨てろと？」
『仇討ちなんかじゃなくてさ、その気持ちを大切な人を守る原動力にすればいいんだよ』
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そう。
私が兄貴の仇討ちをしたとしても何も残らなかった。
GATEの首謀者を自害に追い込んでしまった時の後悔は一生忘れられない。
もう二度と戻ってこない大切な人
そして一気に感じる喪失感
れいにぃには味わって欲しくない。
れいにぃにも伝わって欲しい。
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『私はもうこんな思いはしたくない。だから、大切な人を守る事にした。...こんな私が言っても説得力が無いかもしれないけど...毎日笑って楽しく暮らせるように......ね』
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降谷side
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『仇討ちなんかじゃなくてさ、その気持ちを大切な人を守る原動力にすればいいんだよ』
今何をするべきなのか。
みんなは何をすれば喜ぶのか。
そう考えることにしたのだと微笑むA。
これ以上仲間を殺させない。
仲間を守る。そうAは語った。
その言葉に俺は何も言えずに唇を噛み締めた。
そんな俺を横目に言葉を零すように話し始めた。
『秀一がさ、ほんと糞野郎だったら良かったのにね......それだったら心置き無く復讐できるでしょ？でも秀一は強くて、優しい人だった。私も秀一と出会っていなかったら、迷いなくれいにぃの復讐に加担してたよ』
俺を見つめてそう言うA。
その目はまるで…
降谷「…...まるで赤井の事を好きみたいな言い草じゃないか...」
Aは黙ったままで否定はしなかった。
数秒置いたあと、Aは何かに気がついたようにﾌﾌｯと笑った。
『…そうなのかも…しれないなぁ』
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よる - イッキ見しましたー！2日かかった…(読むのが遅いだけ)面白かったです！更新待ってまーす！笑 (2020年3月14日 15時) (
レス) id: c5f0e73031 (このIDを非表示/違反報告)
あやね - 更新まだですか？待ってます！！ (2020年2月13日 0時) (レス) id: 4ec1a4318b (このIDを非表示/違反報告)
さち - すごくおもしろいです。続きが楽しみです。よろしくお願いします。 (2020年1月21日 23時) (レス) id: bae193555e (このIDを非表示/違反報告)
あやね - 更新まだですか.....？ (2020年1月12日 23時) (レス) id: 4ec1a4318b (このIDを非表示/違反報告)
氷 - めちゃくちゃ面白かったです！個人的にルパン達との絡みを増やしもらったら嬉しいな、と。これからも頑張ってください！ (2019年12月22日 20時) (レス) id: 0dd927e5ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：235711 | 作成日時：2019年10月13日 21時
