乗客者12 ページ24
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「oh!クールキッド!!拳銃でガラスを割って女の子を助け出すなんてまるでジェームズ・ボンドでーす!」
ふとあの外国人の女性の声がしてそちらの方を向くと、あの少年と外国人の女性が話していた。
『、、、クールキッド??』
確か、バスに乗ってきた時にもそう呼んでいたような、、、
その後の2人の会話からあのトカレフに安全装置を入れたのはこの女性だと分かった。
映画みたいに上手くいったと言っていたけど、絶対嘘でしょ。
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警察「乗客のみなさーん!事情聴取があるので車に乗ってくださーい!」
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警察の声が聞こえた。
事情聴取か、、また面倒な、、、
仕方がないと大人しく、警察の車の方に向かうとあの少年がトコトコとこちらに歩いてきた。
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少年「ねぇお姉さん」
『、、、ん?』
少年「気づいていたんでしょ?あれが爆弾だって。それに仲間のことも、、、」
『うん、まぁね』
ここは素直に応じておく。
短い言葉で淡々と答えると少年は俯いて黙った。
まあ十中八九、この少年は私が何者か知りたいだけなんだろう。少しでも聞き出そうとしているのがバレバレだ。
考えていたのか数秒後、少年は顔を上げて真剣な顔で私に問う。
「、、、なんで何も言わなかったの?
みんなに爆弾の事を知らせれば、、少しでも爆発の準備が出来たかもしれないし、、、バスジャックの2人にも少しでも錯乱出来たかもしれないでしょ?」
『、、、』
少年「お姉さんって一体何者なの?」
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2人の間に沈黙が流れる。
少年は強い意志を持った青い目で私を見つめる。
まるで、答えるまで離さないというように、、、
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『、、、はぁ、』
この沈黙は私のため息が遮った。
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『それは私のセリフだよ、少年。』
少年「え?」
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『君が何者かによって、私はあなたの敵か味方か変わるのだから。』
少年「!、、それってどーい」
警察「早く乗ってくださーい!」
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少年の言葉は警察の声が被った。
ナイスタイミングと心の中で思い、少年に「行こっか」と言うと、納得していない顔だったが、うんと頷いて2人でこれ以上なにも話さず、警察の車の方へと歩いた。
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猫好き - うんうん!猫はいいよね! だから捨てるやつは……ユルサナイ(^^)(小説に関係無さすぎワロタ) (2019年6月9日 13時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
ナギやん - シロさん» これを書いてるのは作者なんだしスタイルもそれぞれ、スタイルに良い悪いはないと思います。なので作者のスタイルを否定するのは如何なものかと、、、 (2019年5月5日 16時) (レス) id: 86dc9dbf12 (このIDを非表示/違反報告)
シロ - 読点「、」の羅列は読みにくいので三点リーダー「…」に直した方が良いと思います。 (2018年10月21日 10時) (レス) id: cbc826e585 (このIDを非表示/違反報告)
235711(プロフ) - にわなずなさん» ご指摘ありがとうございます! (2018年10月12日 23時) (レス) id: e932b9528c (このIDを非表示/違反報告)
にわなずな(プロフ) - 参画者2ザ・エンドではなくジ・エンドですよ (2018年10月1日 20時) (レス) id: 895a4f49cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:235711 | 作成日時:2017年7月1日 0時