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審判…という名の閑話休題 2 ページ39

灯Side

しばらく海を進むと、ひとつ小さな島が見えてきた。クルーザーを停め、上陸する。

「おいおい、こんな所に人がいるのか?無人島に見えるぜ」

「たった一人で住んでいる、インドで彼は私にそう教えてくれた」

花京院がわざとらしく誰だって?と返事をする。そうか、そういえばポルナレフは知らなかったな。

「何?インドでカレー?」

…知らない以前の問題のようだ。

その時。

『!視線…茂みの中か』

「おいおい、そこの草陰で誰かが俺たちを見てるぜ」

どうやら相手は特段隠れる気はないらしい。…もしかして、

「あ!誰か逃げるぞ!」

ガサガサと音を立てながら男が走り去っていく。それは私達の知る人物に酷似していた。

彼はどんどん島の奥まで走って行く。しばらく追いかけると、小さな家に辿り着いた。

「アヴドゥルッ!!」

「待て、わしが話をする。…わしの名前はジョセフ・ジョースター。この4人と旅を__」

「帰れ!!話は聞かんぞ!」

彼はいきなり怒号を飛ばす。それにしても、騙す気はあるんだろうか。声でバレバレだと思うのだが。

「この声…!」

ほれみろ。流石のポルナレフも気付いたんじゃないか?

「わしの所に誰か来るとき、決まって悪いことが起こったときなんだ!!」

そう言いながらこちらを振り向く。…完っっ全にアヴドゥルさんですねありがとうございました。

「アヴドゥルさん…!」

「…父親じゃ。世を捨てて孤独にこの島に住んでいる。今までお前たちに黙っていたのは、もしこの島へ立ち寄ることが知られれば彼の平和が乱される可能性があったからだ」

ゴリ押しじゃねえか。私が内心いろんな意味で困惑しているところ、ポルナレフは彼の死の責任は自分にあると言い残し、一人でどこかへ行ってしまった。

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圧倒的睡眠不足(プロフ) - 柱の男の餌さん» 読んでくれる人が増えただけで号泣モンです…読んでくれてありがとうございます!最近スランプ気味なので更新遅いですがその一言でスランプを再起不能に出来た希ガス。頑張りますね! (12月9日 18時) (レス) id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
柱の男の餌 - うおぉぉ…!なんだか世界観に引き込まれるような気がして一気読みしてしまいました!(語彙力)更新楽しみにしています! (12月9日 17時) (レス) @page21 id: be6e33eff1 (このIDを非表示/違反報告)
圧倒的睡眠不足(プロフ) - えお気に入り登録増えてる…!?ありがとうございます!! (11月25日 17時) (レス) id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:圧倒的睡眠不足 | 作成日時:2023年10月21日 14時

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