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「何か良いことでもあったの、Aちゃん」

「え?」


例によって例の如く、志村家に来ていた私はお妙さんにそう尋ねられて首を傾げた。彼女は何だか面白がるような目を向けながら、にやりと笑っている。


「だってずーっと心ここに在らずって感じだし、何だか可愛くなってるから。……沖田さんと、何かあった?」

「!?」


ぎょっと私の身体が強張ったのを見逃さなかったお妙さんは、きらりと目を輝かせる。そしてずいずいと座りながら寄ってきたので、私は思わず正座を崩してしまった。どんだけこういう話題好きなんだお妙さん、っていうか私そんな態度に出てた!?あと可愛いって何!?


「で、何があったのかしら?」

「な、何も無いよ……」

「嘘ね。Aちゃんすぐに顔に出るんだから、余計に墓穴掘ってるわよ。ついでに今は、

『そんな態度に出てた!?あと可愛いって何!?』

って思ってる」

「エスパーですか!?怖っ!!え、怖っ!!」


思わず悲鳴を上げると、お妙さんは「だから全部顔に出てるのよ」とクスクス楽しそうに笑った。


そんなに私の顔は分かりやすいんですかね!?銀さんも言ってたけど、私の顔ってそんな詳細に心情を語れる程なの!?っていうか寧ろそれどんな顔!?


とっとと薄情しろ、というお妙さんの笑顔の押し(脅しとも言う)に負け、私はつい先日、沖田隊長に花火を見に連れていってもらったことを話した。話している最中も気持ちがふわふわと落ち着かなくて、やたらと恥ずかしかった。何なんだこれ。


「やだ、それってちょっとしたデートじゃない」

「デッ……!?違うから!そんな特別なものじゃなくて単なる隊長の親切心というか」

「Aちゃん、男女が一緒に外に出て遊んだりすることをデートと呼ぶのよ。それで、どうだったの?」

「だから違うんだってば……。別に花火見て、来年も一緒に行こうって話して……」


言いながら、ふと、子供のようにはしゃぎまくっていた自分を思い出して羞恥心がガンガン増していく。デートどころか、あれじゃ単なる保護者と子供のお出かけだ。

今更のようにそれに気付き、私は思わず深いため息を吐いた。実はお妙さんに言われる前から、ちょっとデートっぽかったなー、とか隊長優しいなぁ、とかもう何か、色々と浮かれていたのだ。ええ、それはもうこっ恥ずかしいほどに。


ていうか、そんなに私の態度分かりやすいなら隊長とか他の皆にもバレバレだったりするの?うわ何それ恥ずかしすぎるんですけど!

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霜夜華(プロフ) - りんさん» ありがとうございます!受験お疲れ様です(^o^)頑張ります! (2019年2月17日 18時) (レス) id: 64f91c64f2 (このIDを非表示/違反報告)
りん - お久しぶりです!受験でしばらく来れてなかったんですけど更新されてて…凄く嬉しいです!!読んでて進展しててドキドキしました!これからも応援しています。 (2019年2月17日 14時) (レス) id: 0f485d2f15 (このIDを非表示/違反報告)
霜夜華(プロフ) - 内田さん» おおお勢いのあるコメントありがとうございます!(*´∀`)頑張ります! (2019年1月18日 10時) (レス) id: af44df98e2 (このIDを非表示/違反報告)
内田(プロフ) - すごく好きです!!!!更新頑張ってください!! (2019年1月16日 18時) (レス) id: 2320622f76 (このIDを非表示/違反報告)
霜夜華(プロフ) - かぼちゃんさん» ありがとうございます!のろのろ更新ですが頑張ります! (2018年9月23日 20時) (レス) id: 64f91c64f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:霜夜華 | 作成日時:2018年1月8日 10時

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