117 ページ4
そこから数秒間の後、漸く復活した副長は、
「けど、今朝の様子見る限り仲直りはしたんだよな……？」
「はい、一応。
あ、でも……」
そこでふと気が付く。そういえば。
「結局、隊長が私をどう思ってるのかは分からなかったんですよね……」
銀さんが「もしかしたらきっかけにはなるかも」と言ってはいたけれど。いやある意味きっかけになったっちゃなったけど。
実際にどう思われてるかなんて知らない。
それに私が隠し事していた事にイラついて八つ当たりしたとは言っていたけれど、怒った理由は本当にそれだけなんだろうか。
それだけだったら、『紛らわしい』とか言ってこないよね……？
「仲直りしたんだし、もう一回ちゃんと聞いたら教えてくれるかな……？」
ぽそ、と誰にともなく呟くと。
「いや、それは絶対やめとけ!!」
副長が顔を真っ青にして全力で首を横に振った。
すっご残像見えるんですけど。ていうか首もげない？つか筋肉どうなってんの。
「え、何でですか？」
「絶対やめろ！二の舞になっから!!また喧嘩すっからそれ!!」
尚も全力で止めてくる副長に、はぁ、と頷きかけて固まる。
あれ？……ちょっと待て。
「副長、隊長の気持ち知らないんじゃなかったんですか？なのに何で喧嘩するって分かるんです？」
首を傾げると、ギクッと効果音が付きそうな程副長は硬直する。
――これは、もしかして。
「……副長、もしかして知ってるんじゃないですか？」
「いぃぃいいや、知らねェよ!?うん知らねェ知らねェ!!」
「いやあの滅茶苦茶声裏返ってますけど。すごい怪しいんですけど」
他の隊士もこんな感じだったし、考えてみれば、あの時の副長もちょっと不自然だった気がする。
「副長……。知って、ますよね？」
ジト目で見つめながら追求すると、副長は更に慌てて、
「いや知らねェって本当!!総悟がお前のこと好―――」
ドッゴォォォォオオン!!!!!
突然の轟音。
吹き飛ぶ襖。
そして視界を覆う煙。
それら全てが、副長の言葉を遮った。
いや、ちょ。
「えぇぇええええぇぇぇえええ!!?」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2397人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
霜夜華(プロフ) - りんさん» ありがとうございます！受験お疲れ様です(^o^)頑張ります！ (2019年2月17日 18時) (
レス) id: 64f91c64f2 (このIDを非表示/違反報告)
りん - お久しぶりです！受験でしばらく来れてなかったんですけど更新されてて…凄く嬉しいです！！読んでて進展しててドキドキしました！これからも応援しています。 (2019年2月17日 14時) (レス) id: 0f485d2f15 (このIDを非表示/違反報告)
霜夜華(プロフ) - 内田さん» おおお勢いのあるコメントありがとうございます！(*´∀｀)頑張ります！ (2019年1月18日 10時) (レス) id: af44df98e2 (このIDを非表示/違反報告)
内田(プロフ) - すごく好きです！！！！更新頑張ってください！！ (2019年1月16日 18時) (レス) id: 2320622f76 (このIDを非表示/違反報告)
霜夜華(プロフ) - かぼちゃんさん» ありがとうございます！のろのろ更新ですが頑張ります！ (2018年9月23日 20時) (レス) id: 64f91c64f2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：霜夜華
| 作成日時：2018年1月8日 10時
