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……そして一時間後。
「ほ、ほんとに終わらせるなんて……」
予想通りに溜まっていた始末書を全部片づけてきた隊長にポカンとする。
え？あれ？前2時間で8枚、つまり一時間で大体4枚くらいのカタツムリペースだったくせに、何で今日は一時間で40枚近く終わらせてんの？っていうか私より早くない？
じゃ、前のアレ何!?どんだけやる気なかったの!!?
唖然呆然としながらも、私の為にそこまでしてくれたことに嬉しさも感じてしまう。
いや本当はいつもするのが当たり前なんだけど。でも本当に嬉しいし、ありがたい。
「沖田隊長」
「何でィ」
並んで街を歩きながら隊長を見上げると、自然と笑みが零れた。
「ありがとうございます。私の為に頑張ってくれて。
その……嬉しい、です」
照れ臭さを抑えつつ言った瞬間、隊長はぴたりと立ち止まった。
……え、何。どうした。
「〜〜〜〜ッ……」
そして何故か片手で顔を覆って俯いてしまう。
待って、本当にどうしたの!?
「ちょ、ちょっと隊長どうしたんですか……。大丈夫ですか？」
「今話しかけんな」
「はい??」
何やねん、と戸惑いながら「あー、くそ」とかぶつぶつ呟く隊長を見つめる。
「不意打ちすぎんだろィやっべェ……」
「……???」
本当に大丈夫かコイツ。何か耳赤くないですか。何？書類をすごい勢いで終わらせたことによるダメージが今ここで来ちゃったの？
っていうかいつまでも立ち止まってたら通行人の邪魔なんだけどな。
道行く人の視線を感じながら、どうしようと思っていると。
「あーーーっ!!!Aーーーっ!!!!」
「ちょ、神楽ちゃっ……Aさん避けろォォォオオ!!!」
へ？
後方から聞き覚えのある声がして振り返った瞬間。
ドゴォッ!!!
「ぐえっ……！」
大砲がぶち当たったんじゃないかという程の衝撃が背中に走り、軽く吹っ飛んでズザザーッ！と地面に転がった。
待って、背骨折れたかもしんない超痛い。
「久しぶりアル！ふぁぁああ、良い匂いアルーっ！」
ごめん嘘、折れてないわ。折れてたとしても天使がいるから問題ないわ。
「神楽ちゃん久しぶり〜〜っ!!相変わらず可愛いね〜〜！」
ちゃんと神楽ちゃんに向き直って、座り込んだままうりうりと頭を撫でてやろうとすると。
「おいこらクソチャイナ、テメーAに何してんでィ」
それより先にいつの間にか復活した隊長が、刀に手をかけながら殺気立っていた。
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霜夜華(プロフ) - りんさん» ありがとうございます！受験お疲れ様です(^o^)頑張ります！ (2019年2月17日 18時) (
レス) id: 64f91c64f2 (このIDを非表示/違反報告)
りん - お久しぶりです！受験でしばらく来れてなかったんですけど更新されてて…凄く嬉しいです！！読んでて進展しててドキドキしました！これからも応援しています。 (2019年2月17日 14時) (レス) id: 0f485d2f15 (このIDを非表示/違反報告)
霜夜華(プロフ) - 内田さん» おおお勢いのあるコメントありがとうございます！(*´∀｀)頑張ります！ (2019年1月18日 10時) (レス) id: af44df98e2 (このIDを非表示/違反報告)
内田(プロフ) - すごく好きです！！！！更新頑張ってください！！ (2019年1月16日 18時) (レス) id: 2320622f76 (このIDを非表示/違反報告)
霜夜華(プロフ) - かぼちゃんさん» ありがとうございます！のろのろ更新ですが頑張ります！ (2018年9月23日 20時) (レス) id: 64f91c64f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霜夜華
| 作成日時：2018年1月8日 10時
