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はーっ、と思い切り溜息を吐いて頭を抱える。


私だって危ないのは分かってるし、行くなら沖田隊長について来てほしい。その方が安心できる。


けれども、隊長は数日前もどっかの店をバズーカで破壊したばかりだ。

ついでに言うと追っていたのは変な着ぐるみ連れた例の攘夷四天王の一人らしい。何気この小説に出てくるの初めてだな。名前すら出てないけど(メタい)。


とにかく彼には始末書というものが待ち受けているのであって、それを優先させるべきなのだ。前みたくあんなに沢山書類を溜め込んでほしくないのだ。しかも私の所為もあって、とかすごい嫌だ。

こんなこと言ったらまた「命を大事に云々」とか言われるに決まってるから言わないけれども。


ていうかその前に殴られそう。殴る宣言されたし。


一体どうやって沖田隊長を説き伏せるか、と悶々と考えていると、隊長がじとーっとした目で、


「……お前、俺に頼まねェのって、俺に始末書が残ってるからとかそんなんで遠慮してるわけじゃねェだろうな」


ぎくぅっ!


「…ナ、何ノコトヤラサッパリ分カリマセン。」

「おい冷や汗。あと目ェ泳ぎすぎだし片言」


誤魔化すの下手すぎかィ、と隊長に溜息を吐かれた私はどうすればいいのか。隊長にだ、隊長に。


悪かったな、私はお前ほど演技力無いんだよ!全部顔に出るんだよ!


「……私だって貴方に来てもらうのが一番安心ですよ。でもやることあるじゃないですか。だから他の人に頼もうとしてるのに」


もごもご口ごもりながら目を逸らして言うと、再び溜息。


「お前は遠慮しすぎなんでィ。もっと我が儘になれよ、ちょっと買い物に付き合うくらい迷惑な訳ねェだろィ。サボれるし」

「サボったらまた溜まるでしょうが!大変でしょうあんなのまたやるの!」


ギッ、と睨み付けてツッコむと、隊長は溜息をまたも吐いて「仕方ないねィ」と呟いて背を向けた。


「一時間待ってろィ」

「へ……?え、隊長!?」


スタスタと早足で廊下を歩き去ってしまった隊長に、ポカンとする。


え?何。何急に。

……まさか。


今の流れである仮説が頭に浮かぶが、すぐに振り払う。


いやいや、まさかね。いくら何でも仕事嫌いの隊長が私なんかの為にする訳ない。

流石に自意識過剰だ。うん、ないない。絶対ないって。


とか考えながらも、ちょっぴりそうだったらいいな。なんて思ったのは多分気のせいということにしておく。

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霜夜華(プロフ) - りんさん» ありがとうございます!受験お疲れ様です(^o^)頑張ります! (2019年2月17日 18時) (レス) id: 64f91c64f2 (このIDを非表示/違反報告)
りん - お久しぶりです!受験でしばらく来れてなかったんですけど更新されてて…凄く嬉しいです!!読んでて進展しててドキドキしました!これからも応援しています。 (2019年2月17日 14時) (レス) id: 0f485d2f15 (このIDを非表示/違反報告)
霜夜華(プロフ) - 内田さん» おおお勢いのあるコメントありがとうございます!(*´∀`)頑張ります! (2019年1月18日 10時) (レス) id: af44df98e2 (このIDを非表示/違反報告)
内田(プロフ) - すごく好きです!!!!更新頑張ってください!! (2019年1月16日 18時) (レス) id: 2320622f76 (このIDを非表示/違反報告)
霜夜華(プロフ) - かぼちゃんさん» ありがとうございます!のろのろ更新ですが頑張ります! (2018年9月23日 20時) (レス) id: 64f91c64f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:霜夜華 | 作成日時:2018年1月8日 10時

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