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――それから三十分後。


「悪ィ、待たせたな……って何で壁向いてんだお前」

「い、いえ……何でも……」


あぁあ気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪いィィィイイ!!普通すぎて気持ち悪いよこれェェェエエ!!


と内心で叫びつつ、


「お、沖田隊長……。あの、ちょっとそれ、やめません?」


顔が引きつるのを感じながら、おそるおそるそう言うと「それって何が」と彼は淡々と返してくる。


「私に対するその態度ですよ!何ですかそれどうしたんですか!反省してるからってちょっと変わりすぎでしょ!?」

「反省?……何の話してんだお前」

「惚けんなァア!副長から聞きましたよ!!この一週間全然嫌がらせもせず憎まれ口も叩かないのは、貴方が私に対する態度を反省してるからだって!!」


ゾワゾワしながら必死に言うと、沖田隊長は首を傾げた。

そして三秒ほど経ってから、


「……ああ、うん。そうそう。反省してる反省してる」

「何その無理矢理付け足した感」


本当に反省してんのかよ。なんか無茶苦茶怪しいんですけど。

やっぱり何か企んでるんじゃないのコイツ。


「どういう風の吹き回しですか。ちょっと、いやかなり気色悪いんですけど」

「お前喧嘩売ってんのか」


ちょっと眉間にシワを寄せてそう言い、沖田隊長は面倒臭そうに頭を掻く。


「そりゃまあ、流石に色々やり過ぎたかなと思ったからに決まってるだろィ」

「やり過ぎた……って。時期が不自然すぎやしません?普通そこは私が家出した時に思うものじゃないんですか」

「俺に普通を求めても無駄だろィ」

「そりゃそうですけど自分で言いますか」


もう何なんだ本当。訳分からん。


何だか遠回しに探るのも疲れてきたので、私はストレートに行くことにした。


「あの、もう直球で聞きますけど何企んでるんですか?またとんでもない嫌がらせでもする気ですか」


ざっくり斬り込むと、隊長は信じられない物でも見るような目で私を見てきた。


え、何その目。


「お前は俺が嫌がらせすることしか考えてないとでも思ってんのかィ」

「違うんですか?」

「………」

「…あれ、違うの!?」


ズゥンと言う効果音が聞こえそうなくらい落ち込まれた。


何で!?

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茸筍 - でも、カッコいいわ (2021年7月11日 21時) (レス) id: ca7cb48629 (このIDを非表示/違反報告)
茸筍 - 吉沢亮に血染めの犬の餌投げつけるかw w w (2021年7月11日 21時) (レス) id: ca7cb48629 (このIDを非表示/違反報告)
霜夜華(プロフ) - さわさん» そこまで喜んでいただけて嬉しいです!(*^▽^*)続編も頑張ります!! (2017年5月29日 22時) (レス) id: 9126ee9e9d (このIDを非表示/違反報告)
さわ - やったァァァァァ!!w続編なんてすっっっごく嬉しいです(*-`ω´-)9 ヨッシャァ!!楽しみに更新待ってますね!(*´ω`*) (2017年5月29日 22時) (レス) id: e6f444c96b (このIDを非表示/違反報告)
霜夜華(プロフ) - mokamoiさん» い、いちばんですか!?(゜ロ゜;ノ)ノそんな、とても恐れ多い誉め言葉を頂けるなんて光栄です・・・!ありがとうございます!頑張ります! (2017年5月29日 5時) (レス) id: 9126ee9e9d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:霜夜華 | 作成日時:2017年5月12日 2時

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