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と、とにかくですね!と私は無理矢理話を元に戻した。


「嫌がらせが無いのはすごくありがたいんですけど、流石にそこまで態度切り替えられると調子狂うって言うか、気持ち悪いって言うか……」

「…つまり?」


面倒臭そうに先を促され、言葉に詰まる。


これ言い方間違えたら、あらぬ誤解を生みそうで怖いんだけど。


必死に頭を回転させ、何とか今の私の心情を正確に表せる言い方が無いか考える。


「つまり……、ええっと、反省してるんだか何企んでるんだか知りませんけど、私は沖田隊長と真選組内で一番よく話してるし……。ムカつくし嫌がらせとか最低ですけど距離は近い訳で……」

「長ェよもっと短く纏めろよ」


その要求に思わずイラッとしてしまう。


ああくそ、黙って聞けよ!こっちだってどう言えば良いんだか分からないんだからさ!!


「いやだから、今まで通りに接してほしいってことなんですよ、嫌がらせはもうしないでほしいけど!!」


自棄になって言い切ると、沖田隊長は目を丸くした。

しん、という沈黙が数秒間道場を支配する。


な、何この沈黙……。何か言おうよ、これじゃ私が変なこと言ったみたいじゃん。


息が詰まるような気まずさにジリジリしていると、沖田隊長は徐に口を開いた。


「…つまり、お前は前の俺の方が好きだと」

「え?ええと、まあそうです……って、いや好きとは誰も言ってないような」


違和感を感じて隊長の顔を見れば、



「そーかそーか、前の方がお好みか。まァそんなことだろうと思ってたけどなァ」



――ニヤリと黒い笑みを浮かべていた。


……あ、あれ?


「そりゃいきなり嫌がらせしなくなって、おまけに態度まで変えられたら疑心暗鬼にもなるよなァ。絶対そう言ってくると思ってたぜィ」


その言葉を聞いた瞬間、まるで雷に打たれたかのような衝撃が全身を襲った。


は、ハメられたァァァアア!!!

コイツのドSスキル舐めてたァァァアア!!全部計算尽くだったァァァアア!!


「い、いやいやいや、やっぱ無しで!!今の無しで!!!」

「一度言ったことは取り消せないんだぜィAちゃん」

「何でいきなりちゃん付けするの!?嫌だ何か気持ち悪いィィイ!!騙しやがったなお前ェェエ!!」

「そんな口もすぐに利けなくしてやらァ。覚悟しとけ」

「はぁ!?」


何やら機嫌良さそうに道場を出ていく沖田隊長の後ろ姿を、私は唖然として見つめることしか出来なかった。

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茸筍 - でも、カッコいいわ (2021年7月11日 21時) (レス) id: ca7cb48629 (このIDを非表示/違反報告)
茸筍 - 吉沢亮に血染めの犬の餌投げつけるかw w w (2021年7月11日 21時) (レス) id: ca7cb48629 (このIDを非表示/違反報告)
霜夜華(プロフ) - さわさん» そこまで喜んでいただけて嬉しいです!(*^▽^*)続編も頑張ります!! (2017年5月29日 22時) (レス) id: 9126ee9e9d (このIDを非表示/違反報告)
さわ - やったァァァァァ!!w続編なんてすっっっごく嬉しいです(*-`ω´-)9 ヨッシャァ!!楽しみに更新待ってますね!(*´ω`*) (2017年5月29日 22時) (レス) id: e6f444c96b (このIDを非表示/違反報告)
霜夜華(プロフ) - mokamoiさん» い、いちばんですか!?(゜ロ゜;ノ)ノそんな、とても恐れ多い誉め言葉を頂けるなんて光栄です・・・!ありがとうございます!頑張ります! (2017年5月29日 5時) (レス) id: 9126ee9e9d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:霜夜華 | 作成日時:2017年5月12日 2時

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