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いつも通りあんぱんを大量に買い込んだ山崎は、冷や汗をかきながら真選組へ帰還した。


(お、沖田隊長ォォ……。やり過ぎですって……)


沖田がAに惚れているのを真選組内で知らない者はいない。知らないのは当のAのみである。


それなのに何故、沖田はAに嫌がらせをするのか。

それは単純に、初めて会った日に仕掛けた嫌がらせへのAの反応があまりにツボに入ったため、惚れた後でもやめられなくなってしまったのである。


己の性癖と、自身の気持ちに素直になれないために、ずるずると嫌がらせをし続けて早二年。

隊士達もちょっとやり過ぎでは、と思ってはいたが、思春期男子の恋心を知っているが故に、「しょうがねェなァ」と微笑ましく見守ってしまい、全く止めなかったのが運の付き。

結果として、殺意を抱かれる程までに嫌われてしまった。

はっきり言って、今のままでは想いすら通じず嫌われ続けて終了である。


(もう『嫌い』って断言しちゃってたよ……。どうすんのアレ)


因みに山崎は勿論のこと、他の隊士もAが沖田に殺意を抱く程嫌っているとまでは思っていなかった(土方は別だが)。

女心の分からない野郎共のあるあるが発動してしまった結果だ。

そしてそんな一大事を知ってしまった山崎は、胸の中にしまっておくことなど出来ず。


「――ってことなんですけど、どうしましょう副長」

「どうするって……」


その旨を聞いた土方は呆れたように溜め息を吐いた。

彼の頭には、以前Aの部屋から回収し、こっそり処分したボロボロの沖田人形が思い浮かんでいた。


「自業自得だろ」

「それについては否定はしませんけど、いくらなんでもちょっと……。だって片思い歴約二年じゃないですか」

「なら何だよ」


土方は面倒臭げに山崎を見る。


「くっつけてやれませんかね、あの二人」

「どうやって。言っとくがAの総悟の好感度パラメーターは0以下だぞ?どーやって上げるんだよ」

「それは……『何の話してんですかィ』うげっ!?」


噂をすれば影。

当事者の登場に、二人は顔をひきつらせた。


「Aが俺を……何だって?」

「あー……」


土方と山崎は顔を見合わせた。


「じ、実はだな……」

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茸筍 - でも、カッコいいわ (2021年7月11日 21時) (レス) id: ca7cb48629 (このIDを非表示/違反報告)
茸筍 - 吉沢亮に血染めの犬の餌投げつけるかw w w (2021年7月11日 21時) (レス) id: ca7cb48629 (このIDを非表示/違反報告)
霜夜華(プロフ) - さわさん» そこまで喜んでいただけて嬉しいです!(*^▽^*)続編も頑張ります!! (2017年5月29日 22時) (レス) id: 9126ee9e9d (このIDを非表示/違反報告)
さわ - やったァァァァァ!!w続編なんてすっっっごく嬉しいです(*-`ω´-)9 ヨッシャァ!!楽しみに更新待ってますね!(*´ω`*) (2017年5月29日 22時) (レス) id: e6f444c96b (このIDを非表示/違反報告)
霜夜華(プロフ) - mokamoiさん» い、いちばんですか!?(゜ロ゜;ノ)ノそんな、とても恐れ多い誉め言葉を頂けるなんて光栄です・・・!ありがとうございます!頑張ります! (2017年5月29日 5時) (レス) id: 9126ee9e9d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:霜夜華 | 作成日時:2017年5月12日 2時

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