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やって来たスーパーで、なるべく安い物を買い物かごに放り込んで行く。


「今買った食材で一週間は持たせたいなー。神楽ちゃんは大食いだけど、それは満腹感の出る料理にすれば……」

「あの、Aさん」

「何?」


荷物持ちをしてくれている二人を見れば、何やら真剣な顔をしていた。


「沖田さんからあの後嫌がらせは……」

「え?」


どうやら心配してくれていたらしい。その気遣いにほっこりと心が温まる。


「まだされてる。代わりに私も我慢するのやめたけど。

この間は、嫌がらせの仕込みしてるところを発見して、最大の急所を蹴り飛ばしてやったんだよね」


笑って言うと新八君は真っ青になった。


「いや…そりゃ溜め込むよりマシだと思いますけど」

「でしょ」

「何でドヤ顔すんですかおかしいでしょ!!」

「あははは」


軽く笑い飛ばすと「コイツ本当に医者かよ」という目をされた。

寧ろ成長したって褒めてほしいくらいなのに、心外だ。


「ところでAさんは沖田さんのこと嫌いで『うん』即答ッ!?まだ言い終わってすらないんですけど!?」

「だってほぼ毎日悪質な嫌がらせしてくるしムカつくこと言ってくるし仕事サボるし、おまけにドSだしクソサドだし」

「あれ、何か二回もSであること言いませんでした……?」


大事な所だからね。


「好きなところは無いんですか?あ、変な意味じゃなくてですよ」


何だか困ったような顔で尋ねてくる新八君の質問に、「ん〜」と唸りながら首を捻る。


好きなところ、ね……。


「まあ今挙げた所を抜きにした残りの0.1%の優しさは嫌いじゃない」

「ほぼ嫌いじゃねェか!99.9%嫌いなんじゃねェか!!」

「寧ろ0.1%でも優しさがあったところが驚きネ。どんな所アルか?」

「そうだなぁ……」


神楽ちゃんの質問にこれまでの事を思い返すが、思い浮かぶのはクソサドの黒い笑みばかり。


ヤバい殺したくなってきた……じゃなくて。


「えっと……。前に私がちょっとヤバい所に一人で行った時、探しに来てくれたのは優しい、か……?(※8話参照)


――あ、でもその後公衆の面前で土下座させられそうになったから無いわ。うん。やっぱ嫌い」

「何がどうなったらそんな事に!?」

「やっぱりアイツはさっさと葬り去るべきネ……!」





――そんな物騒な会話をして歩く私達を見つめる人物が一人。


「ま、マジか……」


商品棚に隠れる彼――山崎は、冷や汗を流した。

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茸筍 - でも、カッコいいわ (2021年7月11日 21時) (レス) id: ca7cb48629 (このIDを非表示/違反報告)
茸筍 - 吉沢亮に血染めの犬の餌投げつけるかw w w (2021年7月11日 21時) (レス) id: ca7cb48629 (このIDを非表示/違反報告)
霜夜華(プロフ) - さわさん» そこまで喜んでいただけて嬉しいです!(*^▽^*)続編も頑張ります!! (2017年5月29日 22時) (レス) id: 9126ee9e9d (このIDを非表示/違反報告)
さわ - やったァァァァァ!!w続編なんてすっっっごく嬉しいです(*-`ω´-)9 ヨッシャァ!!楽しみに更新待ってますね!(*´ω`*) (2017年5月29日 22時) (レス) id: e6f444c96b (このIDを非表示/違反報告)
霜夜華(プロフ) - mokamoiさん» い、いちばんですか!?(゜ロ゜;ノ)ノそんな、とても恐れ多い誉め言葉を頂けるなんて光栄です・・・!ありがとうございます!頑張ります! (2017年5月29日 5時) (レス) id: 9126ee9e9d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:霜夜華 | 作成日時:2017年5月12日 2時

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