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男所帯の真選組では、女中さんが当然いる。

そのため決して女が私一人という訳では無いのだが、彼女達は別に住み込みじゃない。食事を作るくらいのものである。

だから私が紅一点なんて呼ばれたりする訳だが。


「結構こういうのは面倒なんだよね」


掃除し終えたお風呂場を見て、私は息を吐いた。

住み込みでいれば、当然お風呂とかが必要になる。ましてや私は女。隊士達と同じお風呂に入る訳にもいかない。

そういう訳で、私専用のお風呂とトイレが部屋の近くにあるのだが、勿論掃除は私一人でやる羽目になる。


無いよりはマシだけどね。


軽く伸びをしながら廊下に出ると、


「――山崎さん?」


何かの食べ物の包装を、大量にコンビニのビニール袋に入れた山崎さんを発見。


「Aちゃん」

「お疲れ様です。張り込みですか?」

「うん、まあね」


そう言って笑った山崎さんの顔には疲労が滲んでいる。

監察は普通の隊士より目立たないが、すごく重要な役割の上かなり大変な仕事だ。生活も不規則になりやすいし、何よりずっと同じ姿勢でいることも多いので体に負担がかかる。


今回は食事はどうしてたんだろう。


ビニール袋の中を覗き込むと、そこには。

あんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱん……


「………。またあんぱん……」


低い声で呟くと、山崎さんは焦った顔になり、


「あ、いや、これが一番食べやすいんだよね!」

「だからって一日三食を全てあんぱんで済ませますか、殆ど狂気の沙汰ですよ」


全くもっておかしい。


「栄養バランスが偏るでしょう。体に悪いです。

――仕方ない、ちょっと付いてきて下さい」

「え!?あのAちゃん!?」


山崎さんを食堂まで引っ張り、無理矢理席に座らせる。


「ちょっと待ってて下さい」


言い聞かせてから一旦部屋に帰還。それから再び食堂に戻って腕捲りをする。


「Aちゃん?何してるの……?」

「ご飯作ります」

「え、えぇええええ!?」


何でそこまで驚くんだ。まさかゲテモノでも作ると思ってるのだろうか?

これでも料理は得意だし、仮にゲテモノを作ったとしても、お妙さんのダークマターよりかは絶対マシだと思うけど。


(Aちゃん料理出来たの!?っていうか俺ヤバくね!?バレたら沖田隊長に殺されるゥゥウウ!!)


山崎さんが内心でそんな悲鳴をあげているとは露ほどにも知らず、私は着々と準備を進めていくのであった。

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茸筍 - でも、カッコいいわ (2021年7月11日 21時) (レス) id: ca7cb48629 (このIDを非表示/違反報告)
茸筍 - 吉沢亮に血染めの犬の餌投げつけるかw w w (2021年7月11日 21時) (レス) id: ca7cb48629 (このIDを非表示/違反報告)
霜夜華(プロフ) - さわさん» そこまで喜んでいただけて嬉しいです!(*^▽^*)続編も頑張ります!! (2017年5月29日 22時) (レス) id: 9126ee9e9d (このIDを非表示/違反報告)
さわ - やったァァァァァ!!w続編なんてすっっっごく嬉しいです(*-`ω´-)9 ヨッシャァ!!楽しみに更新待ってますね!(*´ω`*) (2017年5月29日 22時) (レス) id: e6f444c96b (このIDを非表示/違反報告)
霜夜華(プロフ) - mokamoiさん» い、いちばんですか!?(゜ロ゜;ノ)ノそんな、とても恐れ多い誉め言葉を頂けるなんて光栄です・・・!ありがとうございます!頑張ります! (2017年5月29日 5時) (レス) id: 9126ee9e9d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:霜夜華 | 作成日時:2017年5月12日 2時

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