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ぐったりしながら食堂に入ると、もう既に結構な数の隊士がいた。

食事を頼み、いざ食べようと箸を手に取った瞬間。

――目の前に赤と白の滝が出来た。


「………」

「おっとすまねェ。余りに地味な色だったからつい色付けしちまいやした」


背後からは憎たらしいクソサドの声。

目の前には大量のタバスコとマヨネーズに彩られた昼食。

「俺のマヨネーズゥゥウウ!!」という副長の悲鳴が聞こえた。


「名付けて"血染めの犬のエサ"。寝不足で頭働いてねェお前にゃちょうどいい気付け薬でさァ」


背後で沖田隊長がゲスい笑みを浮かべているのが、手に取るように分かる。

ぶちっ、と頭の中で何かが切れた。


「何で……」

「あ?」

「何でこんなことばっかりするんですかっ……!酷いですよ……っ!!」


声を震わせ顔を覆うと、しぃんと食堂が静まり返った。


「…お前、泣いてんのかィ?」


肩を震わせる私に沖田隊長が戸惑った声を発する。


「今朝だって、寝てるところにお経を流したりして睡眠妨害してくるしっ……!そ、そんなに私が邪魔ですかっ……?」


ざわっ、と隊士達がざわめいた。

「沖田隊長……それはちょっと……」「いくらなんでもやりすぎじゃあ……」という非難の声と視線が向けられてくる。


「オイ総悟。俺いい加減にしろっつったよな?」


更には副長の怒気に満ちた声に、沖田隊長は小さく舌打ちした。


「おい、医者モドキ」

「もう私限界です……。もう疲れました……」

「おいって。こっち向け」


強めの焦った声が掛けられた瞬間。



「――マジでいい加減にしろや糞沖田ァァァァアアア!!!」



顔から手を離し、振り向き様に"血染めの犬のエサ"を沖田隊長の顔面に叩きつけた。


「ぎゃぁぁああああ!!!目が!目がァ!!ってか辛ァア!?」

「「「「「「た、隊長ォォォオオッ!!!?」」」」」」


目を押さえて床を転げ回り、ラピュ〇のム〇カみたいになっている沖田隊長に私は怒鳴る。


「いっつもいっつも嫌がらせしてきて!!こっちはもう限界なんだっつーの!!もう我慢出来ん!!そんなに私が邪魔ならお望み通り消えてやるわ!!」


バッ、と私は唖然としている隊士達を振り返った。


「今まで御世話になりましたっっ!!!」


深々と頭を下げ、足音荒く食堂を出て行ってから数秒後。



「「「「「「えぇえええええーーーーーっ!!!!???」」」」」」



隊士達の叫び声が響き渡った。

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茸筍 - でも、カッコいいわ (2021年7月11日 21時) (レス) id: ca7cb48629 (このIDを非表示/違反報告)
茸筍 - 吉沢亮に血染めの犬の餌投げつけるかw w w (2021年7月11日 21時) (レス) id: ca7cb48629 (このIDを非表示/違反報告)
霜夜華(プロフ) - さわさん» そこまで喜んでいただけて嬉しいです!(*^▽^*)続編も頑張ります!! (2017年5月29日 22時) (レス) id: 9126ee9e9d (このIDを非表示/違反報告)
さわ - やったァァァァァ!!w続編なんてすっっっごく嬉しいです(*-`ω´-)9 ヨッシャァ!!楽しみに更新待ってますね!(*´ω`*) (2017年5月29日 22時) (レス) id: e6f444c96b (このIDを非表示/違反報告)
霜夜華(プロフ) - mokamoiさん» い、いちばんですか!?(゜ロ゜;ノ)ノそんな、とても恐れ多い誉め言葉を頂けるなんて光栄です・・・!ありがとうございます!頑張ります! (2017年5月29日 5時) (レス) id: 9126ee9e9d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:霜夜華 | 作成日時:2017年5月12日 2時

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