真選組専属医師の悩み【沖田総悟】

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平常心、平常心。

何をされても動揺はせず、何があっても冷静に………冷静に………。


――って何これェェェエエ!!!??


「い"ッ……」


冷静にとか思っておきながら、眼前の光景に私は悲鳴をあげそうになった。

咄嗟に舌を噛んだからあげなかったけど！


どんな止め方だよって？知ってる。今口の中めっちゃ痛いから。今更ながら噛まなきゃ良かった。すぐ治るけど。

でも一応あげなかったことを誰か褒めてほしい。

そして聞きたい。



――何でこんなに大量にエ〇本があるのォォォオオ!!!??



そう。山に薬草を採りに行って帰ってきてみれば、私の部屋は大量のエ〇本で埋め尽くされていた。

乙女の部屋に薄汚れた欲望に塗れた物が一杯だなんて、カオス以外の何物でもない。


って言うかどこからこんなに持ってきやがったあのクソサド!?

わざわざ卑猥なページ開いて置いてんじゃねえよ、あとところどころにBとLが付くのとGとLが付く薄い本があるんですけどォォオ!!

まさかわざわざ買ってきたの!?え、買ってきたんだよね多分!?

嫌がらせにどんだけ気合い入れてんの!?まさか命賭けてるとでも言うの?!!

マジでふざけんなよ死ねよ300円あげるからァァァァアアア!!!


「………。

…片付けよ」


内心で怒濤のツッコミを入れるが、表は努めて冷静さを装う。

だがエ〇本を拾い上げる度に、触った指先から水虫的な何かがジワジワ侵入してくるような感覚までしてしまい、思わず顔を歪めそうになる。


あぁあ私の何かが汚されていく気がする……!!

もうホント嫌だ!!


ただでさえあの糞野郎のゲスい笑みが脳裏に浮かんでいると言うのに、更には、


『一応医者のお前にわざわざ肉体の教科書寄付してやったんだから、精々感謝して勉強しろィ雌豚』


という音声まで自動作成されるもんだから余計腹立つ苛立つ殺意沸くッ…!!

私の脳味噌まで汚すんじゃねェェェエエ!!!


「…よし」


極めて雑にエ〇本を庭に放って山を作る。

乙女の部屋からエ〇本が次々放り出される光景なんて怖すぎだけど知ったことか。

そして着火。


本当はバズーカぶっ放して一瞬で木っ端微塵にしたい。こんなジワジワ燃えるのじゃなくて、一気にこの誰かさんの悪意と薄汚れた欲望の物体を抹消したい。


更に叶うならばあの馬鹿を頭から馬糞の山にぶち込みたい……ッ!!!


燃え盛るマグマのような怒りを抑え込み、絶対やめさせてやると誓った。

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