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「…チッ」
いつも通り仕事をサボりながら、沖田はイライラしていた。
最近Aが嫌がらせをしても全く反応しないからだ。流石にそろそろ慣れてきたかと嫌がらせのレベルを上げても無反応。冷静に対処してしまう。
実はそれがAの精一杯の努力によるものだとは気付きもしていないので、彼女の作戦は成功していると言えた。
「くっそ……次は何してやろうかィ」
――3分の1だけ。
負けず嫌いの沖田には逆に火が点いてしまい、何がなんでも悲鳴を上げさせてやるという気にさせてしまったのだ。
結論を言うと逆効果である。
「オイ総悟」
と、そこに更に沖田の嫌いな人物がやって来てしまい、イライラパラメーターがまたもや上昇。
「何ですかィマヨラーコノヤロー。此処にはテメエの大好きな犬のエサはありやせんぜ、他当たって下せェ」
「いつも以上に腹立つなお前っ!……ったく。
お前そろそろいい加減にしろよ」
「何がですかィ」
面倒臭そうに目を向ける沖田に、「Aのことだ」と土方は返す。
「最近のお前のアイツへの嫌がらせは目に余んぞ。医者のアイツ困らせてどうすんだ。
いくら何でも嫌われるぞ」
「……別に」
そっぽを向いた沖田に土方が思ったのはただひとつ。
(…ガキかよ)
「何が『別に』だよ。お前がんなくだらねーことすっから最近アイツの口が悪くなってんだろーが。考え方も物騒になってきてるし」
「くだらなくはねェですぜィ。れっきとした調教でさァ」
「いやお前の調教ってもっと違ェだろ、単純に嫌がらせが癖になってるだけだろーが」
とにかくだな、と土方は沖田を睨む。
「少しは自重しやがれ。アイツはそこいらの女よりかはタフだが男じゃねェんだ。ちったァ気ィ使え」
「へいへい」
適当に返事をしてアイマスクを付ける沖田。
ビキ、と土方のこめかみに見事な青筋が浮かぶ。
「――っつーか仕事しろォォォオオ!!!」
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茸筍 - でも、カッコいいわ (2021年7月11日 21時) (レス) id: ca7cb48629 (このIDを非表示/違反報告)
茸筍 - 吉沢亮に血染めの犬の餌投げつけるかw w w (2021年7月11日 21時) (レス) id: ca7cb48629 (このIDを非表示/違反報告)
霜夜華(プロフ) - さわさん» そこまで喜んでいただけて嬉しいです!(*^▽^*)続編も頑張ります!! (2017年5月29日 22時) (レス) id: 9126ee9e9d (このIDを非表示/違反報告)
さわ - やったァァァァァ!!w続編なんてすっっっごく嬉しいです(*-`ω´-)9 ヨッシャァ!!楽しみに更新待ってますね!(*´ω`*) (2017年5月29日 22時) (レス) id: e6f444c96b (このIDを非表示/違反報告)
霜夜華(プロフ) - mokamoiさん» い、いちばんですか!?(゜ロ゜;ノ)ノそんな、とても恐れ多い誉め言葉を頂けるなんて光栄です・・・!ありがとうございます!頑張ります! (2017年5月29日 5時) (レス) id: 9126ee9e9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:霜夜華 | 作成日時:2017年5月12日 2時