親友を好きになった俺は嫌いですか (ページ6)

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レシーブが鍛えられてるな。

すごく滑らかな動きで見ているだけであのときの感覚が思い出された。

俺がまだバレーをしていたときのことを。

ピッと笛のおとがなる。

お、鉄チームがマッチポイント。

「ナイッサー。」

「サイド、ブロック！」

掛け声が溢れている。

鉄は本当に楽しそうにバレーするんだな。

すごく真剣に、でも笑ってて

『かっこいい、かなぁ。』

このラリーは長く続いた。

本当に5分近く続いてると思う。

こんなに続けられるってことは、中等部の時、相当鍛え抜かれた感じか。

そんなことを考えていると

「っ渡岸！」

長く続いていたラリーのボールが流れ玉でこっちに向かってくる。

うわっ、と

『っ、』

俺はレシーブで鉄のいる場所へ送った。

距離は…ぴったり。久しぶりにしたけど感覚って残ってるもんだな。

「…おまっ、そっからここまでレシーブとか、どこ中だ？」

めっちゃ驚いてる。面白いかお

『原見坂中。もとバレー部。』

「！？」

原見坂はバレーを極めるための中学みたいなもので入試でバレーテストもある。

俺は、一時期キャップをしていたこともある感じの、まぁうまい方？だった。

「なんでマネなんだ？普通に選手でいいんじゃね？」

『もう、試合のコートには上がらないって決めてるから。それにしても、』

「？」

『レシーブ、かなり鍛え込まれたでしょ。高一でこれはすごいと思うけど。』

ここならマネも本当にいいかもね。