はんぺんふわふわ 番外編

お酒にのまれたそらるさん ページ9

「なんでぇ、いいじゃぁん。」


はい。今現在にお帰りになりました。




なぜか、目尻に涙をうかべるそらるさん。
しかたないじゃん！ねえ！こんなかわいいそらるさん見たことなくて混乱してるんだよ！！



『とにかく、飲むなら水飲みましょう。』

平然を装っているが脳内全部こんな感じである。




「…むぅ。わかった、１つ、おねがいきいて？」

お、やっと諦めてくれたか。ここまで酔うなんて、96ちゃんなんか仕込んだでしょ。絶対。


『分かりましたよ。なんですか？』



「ここにぃ、ちゅーひて？」


…え？


「…うぅ！だからぁ、ちゅーしてぇ！」




(かわいい)そらるさんは自分のほっぺを指差しながら、そういってきます。


はい。キスをしろと。

…いやぁ、ね？

わたしだって飲んでるし、そらるさんもかなり酔ってるから、流されたと、いいわけができる。



いままで、キスと言えばあの一回きりだけど自分からするのは…。


でも、これ以上飲んだら、これ以上の要求もあり得る((






『わかりましたよ。はい。』


ちゅ。


「んへへ。Aからぁ、キスもらっちゃったぁ。」


そらるさんは、小動物のように私の膝に頭をのせ寝た。



全然小さくないけど。





朝までこの状況のまま、そらるさんが起きるまでいたのです。


そして、そらるさんはやはり、記憶が全くないのでした。


私だけの記憶かぁ。そらるさんの新たな一面、意外すぎたなぁ。

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