Chaleur【Masaki】second (ページ9)

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寒い冬が終わって
彼の目が真っ赤になる春が来て

春が終わって、夏が来て
キラキラの笑顔が、夏の太陽のせいで10割増しになって少しだけ困った夏もすぎていく

相葉さんと過ごすどの季節も楽しくて
何もない1日だって、家でゴロゴロしてるだけで楽しくて

そしてもうすぐ、秋になる。

A｢ねえ！マロン味のチョコだって～。おいしそう、｣
相葉｢この季節って栗味ばっかだよね。俺、そろそろ飽きた｣

A｢でも、おいしそうだよ？マロンチョコ｣

手を繋ぎながら、新作メニューの参考にとスーパーめぐり。これも立派なデート。

手に取ったマロンチョコをもう1度棚に戻すと

｢気になるから、やっぱり買おう｣って
彼の手が棚に戻したばかりのチョコを握る。

スーパーを出てすぐ、買ったばかりのチョコをひとつ、私に差し出す。

A｢ありがとう｣

それを受け取って口に入れる。
甘い。チョコの甘さと、栗の甘さが口の中に広がる。

相葉｢おいしい？｣
A｢うん、おいしい。秋の味がする｣

そう言えば、｢秋の味かーっ！｣て、一緒になって笑ってくれる。

指先で彼の手の甲を2回、軽く叩く。
好き、の意味を込めて。

そしたら、彼が私の手の甲を5回叩く。

A｢え、なに今の！｣
相葉｢内緒～～！｣

A｢気になる！教えて｣
相葉｢ひーみーつー｣

幸せ。

何気ない毎日が、キラキラして
つまらない日なんかないくらい

私今、ほんとに幸せ。