上司と部下と同期と 【２】

資料55 ページ7

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パンと目玉焼きをご馳走になって、会社へ行くための身支度を始めた。





「あ、あの。スーツあるって言っても、取りに行けないので、取ってきてもらっていいですか？」



「え？いい、けど。。なんで取りに行けないの？」




あー、センパイって絶対天然だ。



「あの、会社にあるので１回中に入らないと取れないじゃないですか？」


「あ、そっか笑笑」





ようやく理解してくれたセンパイは、着替えてくるから待っててね、と言って寝室へ行った。







「はぁ、」

思わず大きなため息が出てしまった。

何だってこの人は…こっちの気も知らずに着替えるなんて……



いや、着替えないといけないからいいんだけど、




「はい！じゃあ、行こっか！」




ビシッとしっかりスーツを着こなすAセンパイは、キャリアウーマンらしかった。


あ、キャリアウーマンって言ったら、ブルゾンち〇みさん流行ったなー




「ほら！行こっ！あ、そう言えば何で来たの？」


「あ、車で来ました。」


「あー、そっ、か。。んー、どうしよう。私、バス電車通勤の人だから笑」



…ここまで屈託ない笑顔で笑えるって本当にすごいと思う。


「僕、送っていきますよ。」



「え？いいよ！悪いから！」




後輩にまで気を使うセンパイ。




でも、ここは僕も譲れなかったのでゴリ押しして送っていくことになった。

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